令和の職場選びの新視点
4月から通信は5Gへ
激動の時代に
あなたは流れに乗る派ですか?
それとも現状維持派ですか?
今日は新型コロナ肺炎関連で、10名以上の団体の体温を瞬時に測定するカメラが人気を集めているとニュースに出ていました。
私はバイタルサイン測定が看護師の業務からなくなる日もそう遠くないと感じながら、このニュースを見ていました。
医療も、病院から在宅医療へ待ったなしに進んでいます。
ナースプロジェクトでは、訪問看護応援メディア「ホウカン花子」事業で様々な職場を見せて頂いたり、
紹介事業の現場で訪問看護に早い段階に入られた看護師さん達の今を見て感じたキャリアの現状から
これからの職場選びの新しい視点で感じている事を書いてみました。
目次
1.訪問看護分野の今
2.訪問看護ステーションの課題
3.訪問看護ステーション選びの新しい視点
4.大きな仕組みの中で働いて実現する未来
5.未来志向の職場
訪問看護分野の今
在宅医療と言えば看護師にとっては「訪問看護ステーション」です。
今、訪問看護ステーションは全国で1万以上となりました。
その陰で2019年の休止・廃止事業所は500を超えています。
ステーションのスタイルも多岐にわたり、通常の訪問看護から精神専門、障碍者専門、小児専門、施設内訪問等。
夜勤ありの24時間体制からオンコールのないものまで、勤務形態も様々です。
運営母体もNS,PT.OT から医師や歯科医師、薬局、不動産会社、介護関連会社、転職会社運営まで多種多様です。
訪問看護師から先のキャリアも実は多様性があり、隠れたニーズもある事から、非常に様々な可能性を秘めた分野となっています。
訪問看護ステーションの課題
訪問看護ステーションは、看護師の職場としては身近になりましたが、小規模事業ゆえに、職場としては様々な問題もあります。
そのため疲弊して辞めてしまう看護師も多く、今や訪問看護分野は、人材確保が大きな問題となっています。
人材確保が出来ず、ついにオープンできなかった、
人員が2.5を割ったまま増やせなかった、
管理者が見つからない、
離職が多くマネジメントが困難、など
人にまつわる問題は複雑で、訪問看護の大きな課題となっています。
また、管理者の教育、スタッフ看護師の教育、働きやすい環境の整備、運営やマネジメントが難しいステーションが少なくなく
質の向上もこれからの課題となっています。
職場を探す看護師にとっては、自分に合った職場を探すことが自分ではなかなか難しく
訪問看護の職場に詳しい方に相談することも大切だと思います。
→訪問看護ステーション選びのご相談はホウカン花子へ
訪問看護ステーション選びの新しい視点
訪問看護ステーションを新しい職場として考えている看護師にとっては「いかに働きやすいか」「経営が安定しているか」に重点を置いている方は多いと思います。
それは本当に大事な事で、これを抜きにしてはいけない視点だと思います。
興味の分野、オンコールの頻度、教育体制や人間関係、訪問件数、etc.
しかし、状況の進化が著しい今、若い世代には是非見て頂きたい視点があります。
それは、「その事業所が未来に向かっているか」
未来に向かって進化できる環境である事は、働くモチベーションに大きく関わります。
「今」に標準を当てた事業所は、時代に追いつくのがやっとかもしれませんし、取り残される可能性もあると思います。
これからの激動の時代に、長く勤めるためには、先端をリードする事業で働く事は「やりがい」「面白さ」だけでなく
10年後、20年後のキャリアに大きく差が出ると思います。
「どのような未来を描きながら働くのか」
それが私達看護師が活き活きと働くための原動力の一つだと思います。
大きな仕組みの中で働いて実現する未来
訪問看護ステーションの仕事は、在宅の患者様への看護ですが、中期的な視点をもっと高い所に持っている看護師さん達も沢山出てきました。
「社会を変えるサービスを!」
そんな楽しい挑戦をしている看護師の方々はとても頼もしい存在です。
でも、それは誰にでも最初から出来ることではないかもしれません。
【まずは、未来志向の職場に入って、チームとして新しい社会の実現に向けて働く】
これが私の感じる新しい職場選びの視点です。
訪問看護に早い時期に入られた先輩看護師の今のご活躍見ると、尚の事その大切さを感じています。
進化の著しい時代だからこそ、その進化に対応できる職場を選ぶ事は事業所閉鎖リスクも避けることが出来ます。
未来志向の職場
いち早く業界をリードし、未来に駆ける職場は、訪問看護の業界にはいくつかあると思います。
皆さんもご存じの所も沢山あると思いますが、今日は、ドクターが「産」「学」「官」「医」一体となって取り組む新しい環境づくりの中の訪問看護を見学させて頂く事が出来ましたのでご紹介します。
ここはより大きなスケールで始まっている仕組みのスタート地点愛知県の注目の職場です。
動画でも紹介されている「IWAOモデル」とは老年学分野の第1人者・岩尾聡士教授が提唱する、高齢者を街全体で看守るための新しい仕組みです。詳しくは動画をご覧ください。
見学させて頂いたのは、企業と共同開発した商品を導入している 医療法人陽明会の中の3つの施設です。
施設内では、防臭・調湿・感染対策・転倒による骨折予防対策などに効果的な商品が随所に使用されていました。
館内は美しく、入居の方々は穏やかな表情でお過ごしでした。また、スタッフの方々も落ち着いて働いている姿が印象的でした。
館内で重要な役割を果たしている職種の一つが訪問看護師となりますが、他のスタッフと連携を取りながらケアを行っています。
3つの施設では、それぞれ関りの形態が違い、場所に適したケアの提供の仕方をしているのが特徴です。
IWAOモデルは愛知県での仕組みづくりからスタートして他県での展開も視野に入れているそうです。
「産」「学」「官」「医」連携のスケールは大きく、今後の展開が期待されています。
求人情報はこちら
託児所があったり、勉強会もきちんと行われていたり、メリットいっぱいの職場です!
20代、30代のスタッフが多いのもこの職場の特徴で、活気が感じられました。
お土産に、医療・介護の未来を考える情報誌「IWAOモデルマガジン」を頂きました!
未来志向の職場は、チームで未来に向かって歩む職場。
ありそうでなかなかない職場だと感じました。
皆さんの近くに、未来志向の職場はありますか?
記事
ナースプロジェクト
キャリアサポートナース
喜多万里子
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