【災害・救急看護のプチ勉強会】第5回
~エンゼルメイク~
こんばんは。
ICUで看護師をしているあーちゃんです。
皆さんは『お看取り』について、どんなイメージを持たれていますか?
悲しい?
つらい?
家族ケアが大変?
私は、『私を選んでくれたんだ。最高のケアをしよう』と
おこがましくも感じながら立ち会わせていただいています。
当院もCPA(心肺停止)状態で運ばれてくる方もいます。
循環器の患者さんは致死的不整脈で亡くなる方もいます。
やっぱり、人の死は悲しいものです。
でも人はいつか必ず死にます。
その時に、いかに本人が苦しまず、過ごせるか。
遺される家族がこれからの人生、死を受け入れて生きていけるか、
それは、お看取りの時・エンゼルケア・グリーフケアで変わると思います。
もちろん、それまでの信頼関係も大きく影響しますが、
突然死もある中で、信頼関係なんて築けずに
死という悲しい現実を受け入れなければいけない時もありますね。
常に相手の立場にたって、
”その人の苦しみは何なのだろう。どうしたら穏やかに少しでもなれるのだろう。”
と考えていくことが大事だと思います。
私の尊敬する先生は、苦しみとは、希望と現実の差だと言います。
生きていてほしいという希望と、死という現実。
詳しくは、また別のコラムで書く予定にしています。
私はエンゼルメイクでは、その人の生きてきた証(皺)を見つけながら、
出来るだけ生きていたことに近づけるようなメイクを心がけます。
家族にケアに入ってもらうこともあります。
この前、お葬式まで終わったご家族が、病院にわざわざお礼を言いにきてくれました。
自分がやったことが、少なくとも、この方たちには良かったのかなと思った瞬間でした。
日々業務をしていると、色んな人間関係から、心が穏やかでない時もありますよね。
看護する自分たちの心が穏やかでないと、苦しんでいる人に寄り添えないと思います。
自己コントロールも重要な大変な仕事ですね、看護師って。
でも私は看護の仕事が大好きです。
お看取りは悲しいけれど、大切にしたいケアだと私は思います。
エンゼルケアの方法は様々あります。
独学でなく一度学ぶと新たな知見が広がります。
私のやり方は、復元納棺士の方のやり方を取り入れています。
一人でも多くの方が、お看取りを素敵なケアとして取り組んでもらえたらと思います。
ペンネーム:あーちゃん
プロフィール:福岡県生まれ、東京・大阪育ち。看護学校より東京に戻る。
看護師歴:11年目、循環器・OPE室・婦人科泌尿器科・救急と経て結局循環器に戻る。
救急・災害分野で活動したくて、DMAT隊員資格を取り、各種成人教育のインストラクターを行うが、現在は、予防活動、災害の備え、地域との顔の見える関係つくり、DMATとして現場に行く仲間の後方支援、トータルペイン、エンドオブ・ライフケアなどに力を入れている。
私の若い時、救急車で韓国の方が来られてお亡くなりになりました。
家族様から是非とチマチョゴリを持って来られました。凄く綺麗で・・・でも着せ方が解らず家族の方と一緒に着て頂いてことを思い出しました。これからは更に国際的な事も考えて勉強しなきゃと思ってます。
日本はどんどん国際的になっていますからね。
病院様、海外の文化や風習を学ぶため、どうぞ看護師を海外研修に行かせてくださいませm(__)m