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第18回 「ホコリと感染症」感染管理に関わるあれこれ

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

第18回 「ホコリと感染症」  榮留富美子

榮留富美子さんによる連載コラム第1回「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら 連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら

 

ゴールデンウィーク・・・あっという間終わってしまいましたね。どのように過ごされましたか?

私は部屋の模様替えをしました。

実は私、整理収納アドバイザー2級(ハウスキーピング協会)の資格を持っています。

断捨離のコツを知りつつも、なかなか自分のこととなると難しいですね。

そして、模様替え中に「ホコリ」が・・・

今回は、「ホコリと感染症」についてお話します。

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1.ホコリ

ウキペディアによると「埃(ほこり)は、繊維から出る糸屑・毛髪ダニダニカビ胞子フケなどが空気中に浮遊している状態やなどの隅に集まっている状態である」と記されています。

つまり、ホコリには、ダニ、細菌、カビ、花粉など色々なものが付着しています。

義父母と生活が始まり、嫁の私は以前より増してお掃除をしています。

以前は「ホコリでは私は死なない」などと言ってたこともあります・・m(__)m反省中

うちの一番の働き者は、ロボット掃除機ル〇バです(笑)。

お掃除後のダストボックスには「ホコリや髪の毛」などがあり、お掃除がもっともっと必要と感じます。

「ホコリ」の中には、感染症を起こす原因になるものも多くあります。

ぜひ、「ホコリ」を取り去ることが大切です。

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2.ナイチンゲール「部屋と壁の清潔」

  ナイチンゲールの時代は衛生看護という概念が全くありませんでした。

当時の看護師は病室の清潔や手指消毒など衛生的な見方が欠落していたようです。

病院全体も薄暗くほこりっぽく、建物としても不適格で院内感染が頻発し感染症で亡くなりました。

ナイチンゲールは「どんなに換気に努めても清掃の行き届いていいない部屋や病棟では空気を新鮮にすることができない」

と言い、病棟や病室の清掃の仕方を具体的に示し環境整備の重要性も示しています。

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汚れた空気「人が吸う空気の問題」>

  • 酸素量が少なく炭酸ガス量が増えている空気
  • 室内の病原微生物や部屋のほこりや汚れから発生する有機物によって汚れた空気
  • 人間自身が発生させる汚れによって汚染された空気

 

3.できることは「換気と環境整備」

空気の入れ替えや部屋の中に風を通すことと環境整備です。

実際に、窓を開け、網戸にして空気の入れ替えをすると思いますが、網戸やカーテンはきれいでしょうか?

カーテンを陽にかざして、ちょっとゆらしてみてください。

沢山の小さなホコリが舞うのが見えませんか?

部屋の汚れは、床のホコリだけじゃなく、風に乗って部屋全体に舞っています。

定期的なお掃除をお勧めします。

そして、目の行き届きにくい網戸やカーテンの汚れを取りましょう。

 

「ホコリ」なくすことが感染症の予防に繋がります。

 

榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

 

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