関弘子の”ナースサプリ” #2看護職員の就業状況

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新連載の”ナースサプリ”は、キャリアコンサルタントの関弘子さんによるコラムです。

関さんは、看護師としての長い現場経験を経て、フリーのキャリアコンサルタントとして活躍中です。

コラムではこれから、看護師が働く事にまつわる情報やお話を届けて頂くことになりました。 

 

 

連載コラム 「ナースサプリ」       関弘子

 

看護職員の就業状況

「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の制定(平成4年)や、看護系大学の増加など看護職の確保のためにさまざまな取り組みがされてきました。

また、医療や介護の仕組みの変化と共に看護職の働く場も大きく変化してきました。

 

では、実際に就労している看護職員の数と医療現場と介護現場での看護師の就業の割合など、「平成28年看護関係統計資料集」(日本看護協会出版会編集)から見てみましょう。

https://www.nurse.or.jp/home/statistics/index.html

 

※看護職員とは、保健師、助産師、看護師、准看護師を指します。

※平成28年看護関係統計資料集は平成18年末から平成27年のデータが掲載されています。

 

看護職員の就業者数

平成18年末の看護職員の就業者数は1,333,045人でした。

その内訳は、保健師47,088人、助産師27,352人、看護師848,185人、准看護師410,420人でした。

 

それに対し、平成27年の看護職員の就業者数は、1,634,119人でした。

その内訳は、保健師60,472人、助産師は38,486人、看護師1,176,859人、准看護師358,302人でした。

 

看護職員の就業者数は年々増えていますが、准看護師の数だけは年々減少しています。

 

 

看護職員の就業場所

平成27年の看護職員の就業場所を多い順にみると、病院(60.7%)、診療所(20.6%)、介護施設等(6.9%)、居宅サービス等(3.5%)、訪問看護ステーション(2.6%)、市町村(2.2%)、看護師等学校養成所・研究機関(1.2%)、保健所(0.5%)、助産所(0.1%)、その他(0.9%)でした。

 

 

それでは、平成27年の看護師と准看護師の就業場所を見てみましょう。

 

看護師の就業場所を多い順に見ると、病院(69.8%)、次いで診療所(16.0%)、介護施設等(5.2%)、訪問看護ステーション(3.2%)、居宅サービス等(2.5%)、看護師等学校養成所・研究機関(1.4%)でした。

 

准看護師の就業場所を多い順に見ると、病院(39.5%)、診療所(35.7%)、介護施設等(14.2%)、訪問看護ステーション(1.1%)、居宅サービス等(7.8%)でした。

 

平成18年から27年までの推移をみると、准看護師の就業場所は、病院の割合が減少傾向にあり、介護施設や居宅サービス等の割合がわずかですが増えています。看護師の就業場所の割合は、あまり変わりはありませんでした。

 

在宅療養・介護の推進が進めてられており、年々、医療依存度の高い利用者が増えてきています。そのため、在宅・介護の現場での看護職の役割がこれからますます重要となってきます。しかし、看護職の就業数が追いついていないのが現状です。

 

 

関弘子(せき ひろこ)

関さん

・プロフィール・看護師免許取得後、民間病院に看護師として勤務。院内教育の企画運営およびOJTの知識と経験を蓄積。その後、短期大学、専門学校にて看護基礎教育に従事。千葉県看護協会、国際医療福祉大学看護生涯学習センター及び大学院にて看護師現任教育や看護管理者教育に携わる。その後国際医療福祉大学大学院にて看護管理を専攻、博士課程満期退学(保健医療学修士)。大学院修了後、看護師長や教育担当としてOJT指導やマネジメント経験を積む。仕事を続けていく中で、育児や親の看取り、さまざまな病気療養など何度もキャリアの課題に直面した経験から、キャリアコンサルタントの資格を取得。現在、医療介護職向けの研修、執筆、キャリアカウンセリングなどを行っている。

 

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