昔の看護と今の看護は違う?
昔の看護と今の看護は何が違うのか?変わらないものとは
こんにちは!
看護師のゆみかおるです!
さて、今回は昔と今で看護師の仕事や処置内容などどんなことが変わったか、
実体験を元に紹介していきたいと思います。
…といいましても、私はまだ10年目なので、
実体験としては10年前の話しかできません。
そこで!
私の大先輩でもある義母(この道38年)に、
昔の看護師の仕事について詳しく聞いてみました!
私が感じた昔と今の看護の現場
・5年前との変化
まず、私がここ5年くらいで「え?こんなに変わったの?」と思ったこと。
数年前から「ワークライフバランス」などの取り組みが積極的に行われるようになり、
さまざまな働き方が目に付くようになりました。
育児や介護による時短勤務が増えるなか、
派遣やパートだけでなく、
夜勤常勤(専従)、週4日で正職員とするような働き方。
ほかにも、病院以外の在宅や地域で働く場所も増えたような実感があります。
私が新卒のときは、病院で下積みするのが当たり前のような時代だったので、
新卒で訪問看護師という今のようなことは想像もつきませんでした。
・10年前との変化
私が新卒のときはちょうど病院のナースキャップが廃止となり、
実習中にキャップをかぶることはあっても、
実際に入職してからはかぶることなく終わってしまいました。
看護師の象徴ともいえるナースキャップ…少しだけ寂しい気持ちがあった記憶があります。
その頃から、看護師のユニフォームは白衣だけでなく、
スクラブタイプやカラフルなものが主流になり、
よく年配の患者さんから
「どの人が看護師かわかりづらくなった」
と言われることも。
こうした外見的な雰囲気もガラッと変わったのではないかと思います。
義母が感じた昔と今の看護の現場
・看護学生~若手時代の驚き
義母「看護学生のときに見学にいった病院では、
点滴のボトルがイルリガートル(浣腸・洗浄に使う器具。経管栄養のようなボトル)で、
蓋を開けて追加していたの。
点滴もたしかガラス製だったと。これには私も驚いたわね~!」
今ではプラ素材の点滴ボトルが当たり前ですが、それを適宜入れ替えるなんて…。
感染面の観点からアウトじゃん!と私もびっくりしてしまいました(笑)
義母「ほかに注射器もガラス製だったし、針も消毒をして使いまわし。
攝子やクーパーなんかもシンメルブッシュっていう煮沸器械に入れて消毒していた。
今では信じられないでしょ?」
ガラス製の注射器や医療器具の消毒使いまわしというのは噂には聞いていましたが、
本当になんでも煮沸消毒してしまうとは…刃物とかは切れ味とか変わってしまうんじゃないか?
と不思議に思ってしまいます。
これらの話は30年以上前の常識なので、現在は丸っきり変わってしまいましたね…!
また、最近の看護の現場について、これが一番変わったな~と思うことは?と聞いてみると…
義母「一番は医療機器や器具が便利になったことかしら。
点滴の針にしても針刺し防止のものがついたり、
いろんな種類が出ているし、輸液ポンプやシリンジなども最初は操作を覚えるのが大変。
昔は手作業でなんでもやっていたからね…。」
普段当たり前のように使用している医療機器など、30年でこれだけ変わるのですから…
私がこれから看護師をする30年では、もっとさまざまな変化があることでしょう。
そのなかでも変わらないものとは
義母と話をするなかで、「これは変わらない」と思ったのは看護のあり方。
周りの環境や看護師の活躍場所の違いはあれど、
根本的なことは変わらないという気持ちは私も一緒でした。
今でも学生はナイチンゲールの「看護覚え書」やヘンダーソンの看護理論を勉強しますし、
実践でも看護の根本にあるのは同じです。
きっとこれからも変わらないと思います。
このように、大きく変化する時代のなかでも変わらないもの。
変わらないものを大切にしていくことは、
看護師としてのやりがいや生き方、キャリアにも繋がるのではないでしょうか…
そんなことを思った10年目の私でした。
コメントを残す