いまどきナースへのタブー!見て覚えろはもう古い?
看護師兼ライターのゆみかおるです!
前回まで「いまどきのさとりナースの傾向」について私自身が感じていることを書きました。
後輩への指導はいつの時代も苦労するものだと、つくづく感じます。
今回は先輩看護師としてこれはタブーとされていることについて紹介していきます。
ゆとり世代以前の新人時代の教育方法
私自身、看護師10年目になりましたが…
今振り返ると、
「1回教えたことは次から一人でやる」
「見て覚えろ」
「仕事は盗んで覚えろ」
などといわれていた新人時代。
私の世代でさえ、「もっと昔は厳しかった。今はぬるい」と先輩にいわれていたので、これが当たり前なんだと思っていました。
よく「体育会系ノリな新人時代」と揶揄していますが、まさしくその言葉通りです。
仕事も「球拾い」ならぬ、「ナースコールをとる」ことから始まりますから…。
入職初日から先輩のあとを金魚の糞のようにくっついていき、1度見学したら2回目には自分がやるために練習、勉強をするスタンス。
最初の1ヶ月で一般的な業務を覚え、日勤一人立ちから夜勤デビューまでを1,2ヶ月でやるようなドタバタな現場でした。
しかし、いつからだったか…
「もう体育会系ノリの教育は古い」と言われ始めた時期がありました。
教育方法を根本的に見直す動き
社会的にも、暗記偏重な学校教育から抜け出す動きとして、センター試験が廃止になるなどがあります。
暗記や知識を詰め込むばかりに重点が置かれている今までの教育では、
将来性のある人材は生まれないという流れのようです。
簡単にいえば「見て覚えろ」な昔のやり方は通用しなくなったということです。
その流れのためか、最近の新人へのオリエンテーションは変わってきているように思います。
いきなり先輩についてまわれではなく…
マニュアルや病棟の流れを座学でオリエンテーションをしてから、ほかにもローテーションでさまざまな部署をまわる研修などもあり、まず概要を学ぶのです。
それから、看護技術チェックリストのようなもので、
一つ一つクリアしてから患者さんの受け持ちをするようになります。
何度も教えて実際にやってもらい、順を追ってステップアップしているイメージです。
先輩としては、指導に時間がかかる、面倒と思う人もいるようです。
このような流れから、いまどきの子は覚えるのが遅い、
仕事が遅いと勘違いをしている人もいるかもしれません。
***
自分たちはこうして新人時代を頑張ってきたから…という美談はもう古い指導の象徴かもしれません。
そこに、気づけるだけでも教育方法が違ってくると私は考えています。
こうした教育方法の変化によって、すぐに結果がみえることは難しいですが…
将来的に、新人看護師の臨床実践能力を高めることに繋がってくれることを願っています。
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