「天才ピカチュウ」さんの、連載ブログです。
実は認知症ケア指導管理士ナースの
「天才ピカチュウ」さんに、
認知症に関するブログを書いて頂いています。
私は私になっていく
#10「魔法かけたでしょう」
ピカチュウは、認定は受けてませんが、
「ユマニチュード」と「バリデーション」の勉強を日々しています。
先日は「バリデーション」のセミナーへ行ってきました。
もう楽しくて楽しくて・・・。
講師の先生がお話されている事、スーと頭に入ります。
お話を聞きながら、あっ、あの人に使ったらどうかな?
あっ、うちのおかぁちゃんにも・・・
もうワクワクしっぱなし。
とうとうあまり本を買わない私が本を買ってしまいました。
認知症を患ってる方は本当に素直です。
喜怒哀楽がハッキリしてるとか・・・
両大転子部に大きな褥瘡が、出来てる利用者さん。
その方は、いつも右向きで、寝ておられます。
でも、左の方にも傷があるから左も向いてもらわないといけません。
初めはお願いしていたのですが、
「痛いんや!」と怒り出す始末・・・
無理矢理向かせて!と家族の人が向かせようとした時
「痛いな!」
と手を挙げようとされました。
私は、とっさに、利用者さんと同じように
手に握りこぶしを作って
「痛いですよね。叩きたいくらい痛いですよね!
でも私は〇×さんの傷を早く治したいんです。
本当に痛いけど頑張って貰えませんか?」
と言いました。
利用者さんはうんとうなづいて下さり
ゆっくりですが左向きになって貰えました。
そして、処置を手早くして、
また、好きな右向きになって頂くと
満円の笑みを見せてくれました。
これは、バリデーションのミラーリングをしながら
共感をして伝わったんだと確信してます。
先日の、セミナーの前に講演会に行ってサラっと勉強していた私・・・。
ヘルパーさんがその利用者さんの変化に気づき
「ピカチュウさん、また、魔法かけたでしょう?」
と言われました。
いえいえ、利用者さんと心が繋がっただけです。
私は先にも書きましたが、
認定を受けてないから人に教えることは出来ません。
でもお手本は示す事が出来ます。
これからも、お手本を示して頑張って行きたいと思います。
バリデーションワーカーになりたいです… 認知症を、ニンチと言わないで
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