これは、高齢者施設で働く30代の看護師さんから寄せられた投稿です。
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「伝える事の難しさ~介護施設の現場から~」
私は、結婚して出産を機に病院勤めを辞めて、一旦家庭に入りました。
子供が小学校に入学して時間に余裕ができたので、今は高齢者施設で働いています。
仕事は病院より医療のケアは少ないものの、入居の方々の健康をお預かりしているという責任感があります。
ここで人生の最期を過ごされる方々に、少しでも良い時間を過ごしていただきたいという思いで日々働いています。
でも、最近ホントに難しいなと感じている事があります。
それは、ケアを介護士さんに伝えて実行して頂く事の難しさ。
チームで介護しているからには全員に浸透し、実行してもらわなければなりません。
例えば踵に発赤が出来てしまった方に、クッションの使用の仕方を伝えたい時でも、忙しい介護士さん達はなかなか実行できない時があります。
言葉だけでは伝えられない。
写真を置いても伝わりにくい。
どうしたら、忙しい介護士さん達が実行しやすいのかと考えなければなりませんでした。
看護師同士なら申し送りで済むことでも、他職種との連携では、上手く伝えるには、物凄く工夫が要ります。
結局、先に述べた踵の発赤は、上手くクッションの指示が浸透せず、水泡になってしまいました。
そこであえて大きなガーゼを貼って、鮮やかな色のテープで固定しました。
介護士さんが一目でそこに患部があるとわかるように・・・
教科書に書いてある、「適切な被覆材」とは違いますが、苦肉の策です。
それからは、踵の発赤時には、あえて大きなガーゼを貼って目立つテープで保護しています。
現場には教えてくれる人がいないので、これが合っているかどうかは分かりませんし、もっといい方法があるのかもしれませんが・・。
また、皮膚の保清では、洗いすぎ、拭きすぎ、洗剤の使い過ぎは、高齢者の皮膚に大きなダメージを与えますから、特に注意しています。
「おむつ交換の時は、お尻はそっと拭いてくださいね。」・・これでは全然伝わらず、臀部の皮膚剥離が減りませんでした。
「拭いてはダメです。トントン抑え拭きでお願いします。」・・で少し理解してもらえる。
どんどんスタッフが変わるので、しょっちゅうこれを言っています。
最近は、何だか口うるさいおばさんみたいだなって自分で思う事もあります。
ほんとに伝えるって難しい。
皆に実行して頂くのはもっと難しい。
きっと、ベテランの看護師さん達には色々な知恵がおありだと思います。
おすすめのアイディアがありましたら教えてくださると助かります!
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