第8回「冬も・・・カビが発生しやすい?」感染管理に関わるあれこれ

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

第8回 「冬も・・・カビが発生しやすい?」 榮留富美子

榮留富美子さんによる連載コラム第一回
「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら
連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら
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春は、そこまで来ています。

と言いつつも、まだまだ寒い日が続いていますね。

ところで、皆さん、カビの時期はいつだと思いますか?

梅雨や夏と思われがちですが、
実は、冬も繁殖しやすくなっています。

現代の住宅事情、フローリングが増えて、
和室が少なくなっています。

うちも昨年、賃貸なのに、畳の部屋が無くなりました。

実は、畳は優れた湿度調節機能を持っていて、
大気中の水分を吸収したり放出したりしています。

畳は、梅雨などの高湿度期には水分を吸収、
冬の乾燥期には水分を放出することで湿度調節し、

住んでいる人の暮らしを快適にしてくれるのです。

今回は、「冬も・・・カビが発生しやすい?」
についてお話します。

 

1.カビの原因

冬の室内は、意外と湿度が高くなりがちです。   eidome8-3 eidome8-2

・「乾燥しているから」と加湿器をつける

・「寒いから」と窓を閉め切る

・洗濯物の部屋干し

思い当たることありませんか?

気密性が高く作られている住宅は、室温を保ちやすく、
湿気がこもり、カビの繁殖してしまうのです。

 

2.冬のカビ対策 「換気」「結露を放置しない」「加湿器・洗濯機のお手入れ」

冬場は、外気温との差で、湿度が高くなると
室内外窓枠の下側やゴムパッキン部分などに
結露がたまりカビの原因となってしまうので、
換気扇を回したり、時折窓を開けたりして
「換気」をしましょう。

結露を見つけたらすぐに拭きとることも大切です。

加湿器は長時間使用していると
フィルターや部品などにカビが発生し、
手入れをしないままその加湿器を使用し続けると
肺炎などになりこともあります。

ぜひ、加湿器のお手入れは定期的にしましょう。

冬の入浴後の浴室内は、他の季節より低く乾きにくくなります。

最後の人が浴室内の水気を切り、
なるべく早く乾燥させるのがおすすめです。

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お風呂上りの足ふきマットも、
ひとり水虫の人がいると白癬菌がマットに付着して、

他の人に接触感染してしまいます。

足ふきマットは、まめにお洗濯をしましょう。

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見えない全自動洗濯機のドラム中にも、
本体や洗濯槽などのすき間に、
洗剤や洗濯物の糸くずなどが
カビの繁殖の原因となります。

部屋干しのための匂いも嫌ですが、
洗濯機によるカビ臭い服とならないように

洗濯機のお手入れは定期的にしましょう。

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3.カビが原因の病気

白癬、肺アスペルギルス症、クリプトコッカス症、
過敏性肺炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、
カンジダ感染症
など、カビが原因の病気は、
意外とたくさんあります。

さらに、カビが原因と思われる病気はまだ増えているのです。

家にいるカビは放っておくと増殖し健康を害することが多くあります。

 

4.カビの対処として掃除機やから拭きは「NG!」

お部屋のすみっこにカビを発見!

掃除機やから拭きは「NG!」です。

お掃除しながら、カビをまき散らすことになります。

70%のアルコールでの拭き掃除がおすすめです。

 

  • カビの予防は「換気」が大事です。
    もしもカビを見つけたら早めに対処しましょう。

 

榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

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