#丁寧すぎる看護助手さん
病棟に新しい看護助手さんが入ってきました。
若い男性です。
30代~50代の女性の看護助手さんたちの中でただ一人の男性になります・・・。
(しっかり者揃いのおばちゃん達と一緒に働くんだなあ。うまくいくといいな)
と応援する気持ちになりました。
彼はとても低姿勢な方で、挨拶の時に何度も頭を下げていました。
仕事の説明を受けている間も、「はい、はい」と常に前傾姿勢で何度も何度も
頭を下げ続けています。
・・・絶対に頭より上は見えていないだろうなぁ・・・。
あんなに一生懸命「はい、はい」って返事をして、
肝心の説明は頭に入っているのかなぁ?
どうも彼が気になって見てしまいます。
この仕事は全く初めてらしく、物品を触るのも、そ~っとやっています。
両手をそ~っと差し出し、畳んであるシーツの下に手を入れ、
神事のように大切にそれを運ぶ。
まれにみる丁寧さです。というか、こんなに丁寧な人は見たことがありません。
仕事になるだろうか・・・。
おっ、今度は消毒物品を棚にしまうのか・・・。
せっし立てを両手で大切そうに持って・・・お辞儀をして棚に置きました。
えっ!お辞儀?何で?
次はガーゼカスト。
同じように前傾姿勢を保ちつつ、両手で持って、またお辞儀をして棚に置きました。
ウソォ~!!!
物品棚がまるで神棚のようです。
イヤイヤ、そこは神棚じゃないから、と思わず突っ込みを入れたくなります。
もう、目は彼に釘付けです!
そこに、50代看護助手の方が
「あんた、こんなとこでお辞儀してどうすんの!お辞儀はいいから早くやって!」
と、バッサリ!
またまた10回くらいお辞儀して謝る彼・・・
彼のこれからがとても心配です。
でも、人の事を心配している場合じゃないよ、私!
つづく
コメントを残す