個人が看護師に仕事を依頼

「子どもを堕ろせ」女性看護師によるマタハラ 

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マタハラ それ、違法行為です!

 

マタハラは立派な違法行為です。

なのに最近看護師によるマタハラのSNS投稿を見かけてしまいました。

これはあるSNS投稿をきっかけに記事を書いており、その真偽を確認したものではありませんが、

私自身は他で看護師によるマタハラを見聞きしていて、根深い問題と感じており、

看護師の職場からマタハラがなくなる事を願ってこの記事を書いています。

 

目次

1.マタハラは注目されている大きな社会問題
2.看護師マタハラの現状
3.マタハラの種類
4.看護師マタハラが起こる背景
5.マタハラで訴えられる!法令順守をしよう!

 

1.マタハラは注目されている大きな社会問題

マタハラとは、マタニティーハラスメントの略です。

これは、労働者の妊娠・出産、育児休業等の利用に対して、職場の上司・同僚が労働者に対して行う嫌がらせや、雇用側(企業)が労働者に対して行う不利益な取扱いをいいます。もちろん、意地悪な発言もマタハラにあたります。

今、社会ではパワハラ、マタハラ防止への取り組みが強制的に進められています。

心身、命に関わる事でもあるので、この問題に取り組まない事は、職場のモラルが大きく問われます。

ましてや「看護」を仕事にする者にとってはとても大切な事だと思います。

看護師は命の尊さを強く知っている職業ですから、本来なら自ら率先して取り組むべきところです。

しかし看護師は、冷酷性を持ち合わせてしまう人もいます。

そしてそれを患者以外の弱者、つまり後輩や学生に向けてしまう事が往々にしてあります。

組織を優先するために個人を犠牲にする事もあるのだと思います。

それはマタハラやパワハラとなって表出し、苦しめられた看護師は沢山いる事でしょう。

今、社会でハラスメント問題がクローズアップされ、看護の職場ももう変わらなければいけない時が来ています。

 

 

 

2.看護師マタハラの現状

 

2020年梅雨の時期、ある看護師らしき方のtwitterからこんなスレが流れてきました。

後輩が泣きながらもう無理ですって、電話かけて来た。お局に子供堕ろせと迫られてるらしい…師長に相談しても取り合わずで… いや本当病棟変わってないなぁ〜 もう、無断欠勤でもいいから職場辞めろって言ったわ…

*投稿者保護のため、一部表現を変えています。

先輩看護師が後輩看護師の妊娠に、「堕ろせ」と強要するという、ショックな内容で、

しかも上司もその相談を取り合わずという、違法意識の麻痺ぶりに、とても反響の大きい投稿でした。

しかし、実はこれは”闇の看護師あるある”・・・

「妊娠は職場の空気を読んでよ」

「〇人目は無理ね、周りの事を考えて」

「つわりがそんなに酷いなら堕ろせば」

等、多くの看護師が似たようなマタハラ経験があると言います。

暗に上司が中絶を迫るケースも聞いた事があります。

2017年のネット上の記事では、とある大学付属病院で、妊娠した看護師が、師長に第3子を妊娠した事を伝えると

「共に働く看護師やスタッフに妊娠したことで迷惑をかけるため一人一人に謝れ」と言われ

看護部長に相談すると「謝罪して当然」と言われ、妊娠したことについて謝罪文を書かされたと言います。

まさか今ではこんな事はないだろうと思いたいけれど、

このコロナ禍でコロナ陽性看護師に勤務をさせる上司がいる事を考えると

果たしてどうなのでしょうか?

冒頭のtwitter投稿は私にとって「やっぱりね・・・」と思わざるを得ないものでした。

 

3.マタハラの種類

マタハラnetによるとマタハラには以下のような4つの種類があるそうです。

個人型:「いじめ型(悪意あり)」と「昭和の価値観押しつけ型(悪意無し)」

組織型:「パワハラ型(労働の強制)」「追い出し型(労働の排除)」

組織としても行われるという所にショックを受ける看護師は多いのではないでしょうか?

学生の頃はナイチンゲール、看護の精神と、崇高な事を言われ、誠実で勤勉で心優しい立派な看護師になるよう厳しい教育を受けましたからね。

もちろん、大半の職場はちゃんとしていると思いますが・・・(-“-)

 

4.看護師マタハラが起こる背景

何故、女性同士なのに、看護師なのに、このような事が起こってしまうのか・・・

 

それには下記のようなことが複雑に絡み合っていると思われます。

職場のストレスの高さ、医療現場特有の雰囲気、肉体労働、人員不足、又はギリギリのスタッフ数

職業特有の気質、かっちりした組織体系、組織優先のため

そして女性社会。

未婚・既婚・子供の有無しによって、スタッフそれぞれに色んな感情があります。

出産経験者でも、「私の時は・・」と圧力をかけてくることもあります。

医学的知識を背景に、「妊娠は計画的に出来るもの」という考え方もあるかもしれません。

しかし、妊娠には色々な事情が絡んでおり、且つ不妊で悩む女性が多い今、

妊娠とは計画的にするものばかりでない事は明白で、他者の妊娠関連発言には十分留意しなくてはなりません。

 

5.マタハラで訴えられる!法令遵守をしよう!

 

マタハラ防止に関する法律は、平成29年1月に、「男女雇用機会均等法」が改正され、法律上、企業に「マタニティハラスメント防止のために必要な措置」(マタハラ防止措置)をとることが義務付けられました。

2017年1月に男女雇用機会均等法と育児・介護休業法に「妊娠、出産・育児休業等に関するハラスメント防止措置」が義務付けられてから、既に3年が経過しています。

そして今年、2020年6月1日パワハラ防止法のスタートと合わせて、男女雇用均等法と育児・介護休業法のマタニティハラスメント防止対策の強化についても改正されます。

そう、もはやマタハラ、パワハラをする職場は、法令遵守しない職場です。

「堕ろせ」と後輩に強要したり、暗に指示するなど、誰が聞いても違法と思われるようなレベルの発言です。

医療の職場は、命を扱う現場ですから、法令遵守には非常に気を遣っているはずです。

ではなぜ、マタハラ(パワハラも)をやってしまうのでしょうか?

法令に疎い?

長年の染みついた感覚で危機感が薄い?

どちらにしてもOUTです!

 

【マタハラは違法】の認知が広まるにつれ、マタハラに関する訴訟はこれから増えてくるでしょう。

今時はボイスレコーダーは小さく、どこにでもあると思っておかなければなりません。

迂闊な発言は簡単に録音されてしまいます。

(私も過去に、ボイスレコーダーが仕掛けられているナースステーションを経験した事があります。)

 

マタハラしたくなる感情や組織慣習はもはや言い訳にもなりません。

組織を守るためにも法令遵守

患者を守るためにも法令遵守

自分を守るためにも法令遵守

約束事を守るのは得意な看護師ですから、組織としてきちんと指導・管理を行えばきっとマタハラは減らせると思うのです。

また、もし周囲の人がマタハラをしているのを見たり聞いたりしたら、「それは違法行為」と教えてあげましょう。

ちなみにこれからは先輩看護師によるパワハラ発言も注意しなければなりません。

社会はどんどんアップデートしています。

 

 

記事:ナースメディア

 

 

 

動画はこちら

 

 

 

 

 

 

マタハラの禁止は 男女雇用機会均等法 ・育児介護休業法 が中心となって定められています。

 

個人で雇う看護師「ナース家政婦さん」

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