施設看護師X’ 第7回
その仕事は病院とはかなり違うものです。
知ってほしい、施設看護の魅力。
「高齢者施設は病院ナースの年金職場!?」
一昔前、施設と言えば、病院を引退したナースが働いているイメージを持つ人が多かったのではないでしょうか?
地域によっては今もそんな感じの場所があります。
1.おばちゃんナースのいい所
ベテランのナースが高齢者施設に向いているのには理由があります。
それは、なんてったって、経験豊富な事。
高齢者の看護には、色々な分野の知識や経験を必要とします。
内科、外科、精神科、循環器、脳外 整形、耳鼻科、眼科、泌尿器科・・・
それは、3年や5年の経験では及ばないものです。
募集には、看護師経験3年以上と書いてあったりします。
出来ない事はないです、確かに。
しかし、与えられた業務をする事は出来ても、
判断に迷う事は多いと思います。
もし、同じ職場に、経験豊富なおばちゃんナースがいたら
どんなに心強いでしょう!
2.おばちゃんナースのいけない所
おばちゃんナースにも欠点があります。
以前、病院に言った息子が
「おばちゃんナースって怖いんだね!」
と言ってきたことがあります。
そのナースは知人でした。
確かに怖そうに見える・・・そして強い!
おばちゃんナースの弱点は(欠点ではなく、あえて弱点・・)
●やたらと強い人が多い
●若い人より覚えが遅い事が多い
●昔覚えた事から離れるのが難しい
●腰が低くない事が多い
●健康状態が不安
等
昨今のサービス化してきた看護に置いてけぼりになっている人がいるのも確かです。
それでも開き直ってしまうのがおばちゃんナースの強すぎる所・・・。
反省、反省・・
3.「看護師免許を持っていればいいから」って悲しいね。
介護業界の、雇う側にありがちな「看護師は免許を持っていればいい」、という考え方は、
私には、とても悲しく思えます。
大したことが求められていなければ、やりがいもないですからね。
ウソでも、上司には「理想の介護を目指して頑張りましょう!」って言って欲しいです。
クオリテイの高いケアを目指さなければ、
皆がこの職場に希望を持てなくなって辞めてしまうではないですか!!
高齢者の笑顔を見るために施設のスタッフは働いている。
そうでなければ、この仕事はできません。
4.施設は病院ナースの新しいチャレンジの場
高齢者施設は求められている事のレベルがすごく高い分野だと思います。
おばちゃんナースの経験も必要だけど、
若い方のハートやバイタリティも必要。
施設看護経験がない看護師は、年をとっていても職場では新米。
両方の世代が一緒に学び合って新しい分野の看護を作っていく、
こんな気持ちでいたならば、高齢者施設はもっと素敵な職場になると思います。
個人的な意見ばかりですが、皆さんはどう思いますか?
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