【教科書に載っていない、私達の看護論】
”仕事が遊びで遊びが仕事の看護論” 小池明美
#4『看護師の私が本当にやりたいことってなんだろう・・・』
平成29年6月8日に
「仕事が遊びで遊びが仕事の看護論」と題して、
ナースメディアカフェに初登場させていただきました。
今回集まった3人はなんと全員精神科看護師!!
かなりマニアックな集まりだったと思います。(笑)
私は少人数で共有する形のプレゼンがとても好きです。
それは、自分ばかり喋っていると
聞き手がどう感じているのか分からなくなり、
不安になってしまうからです。
また、独りよがりなリサイタルなんか
していてもつまらないので、
私が投げかけたことに何か意見があれば
その場ですぐに挙手&発言して欲しい!!
その方が楽しいから!!
私はお題に対して
即座にレシーブ&サーブが飛び交うような、
活発な意見交換の時間にしたいのです。
それはもう、鉄がアツいうちにとにかく打てー!!
・・・という感じです。
同業者が集まって同じ話題を共有して、
色んな意見や情報が飛び交う、
そういう一体感は最高です。
今回集まった皆さんは全員精神科看護師だったので、
はじめ私はもう色んな意味をひっくるめて、
とにかく早く皆さんのお話を聞きたくて
ワクワクして仕方がありませんでした。
私は看護師として従事してきたある時から突然
「自分の経験の檻の中だけでは価値観の広がりは限られてしまう」
と痛感するようになり、
色んな人の価値観に触れることを求めるようになりました。
価値観が凝り固まると、柔軟な思考を阻害します。
そうならないためには普段から色んな価値観の人と
すすんで交流することがとても大切だと思うのです。
しかし、いつも思うのですが、
看護師が集まるといつの間にか
よそ様の病院の職場環境や裏事情など、
「ちょっと濃密な情報」
が飛び出し始めるのはなぜでしょう?
笑いが止まりません。
看護師同士でする笑い話、
マニアックでほんとうに最高です。
意識の高い方々と行う「意見交換」は「価値観の交換」。
平たく言うと「エネルギーの交換っこ」みたいなものです。
自分の情熱も相手の情熱もお互いにさらけ出し、
さらなる高みを目指す、
向上心を確かめ合うようなやりとりは、
見ているだけでも胸アツになります。
そういうやり取りを見て
「私だって色んな可能性を秘めているんだ!」と、
にわかに奮起してしまうのは
「やる気の種」がこういうライブなシーンでしか得られないものだからなのかも知れないと思います。
今回驚いたのは、なんと私以外の皆さんは、
全員何かしらの自己学習を現在進行形で進めているということでした。
それもきちんと教育機関に在籍・所属して、
自分のペースで学んでいるということを知って、
私は「自分の経歴の上に胡坐をかいていてはならん!」
と、ハッとしました。
私はちょっと厄介な症状の出ているヘルニアのため
現在臨床に出ることができませんが、
これを治してからは
また自分らしい看護を前面に押し出して
バリバリ働きたいと思っています。
ですが、今回のイベントでは
私の自分らしさの本質や、
「今の私」にだってできることはたくさんあるんじゃないか?
と、自らの秘めたる可能性について
じっと考えるきっかけになりました。
また、
「看護師として私が本当にやりたいことって何だろう?」
と、初心に帰る気持ちにもなりました。
これは気付きだわ!・・・そう思いました。
誰かの行動や経験、
そこから身につけた知識や得た称号などを見聞きすることは、
自分自身を見直すきっかけになると思います。
たとえばそこで
「どうせ自分にはできない」とか
「他人事」と捉え後ろを向くか、
可能性を見出して前進しようとするかで、
分かれ道になっているんだろうな、と思いました。
ちなみに私は今回のことで、
自分ももっと何かしよう、何かしたい!
とちょっと決意しました。
次のイベントでは、
きっと新しい私と出会えますから、
ぜひ会いに来てくださいね!!
・プロフィール・ 高卒後4年間社会人として働いてから、看護師を志す。資格取得後は精神科に就職。その間もなく幼なじみが鬱で自殺したことをきっかけに精神科看護を極めたいと思い、翌年高看へ進学し正看護師の免許を取得。その後は精神科病棟で常勤看護師として慢性期、急性期、スーパー救急などに計14年従事する。現場で看護師として働く中で、対象者の心身のケアだけでなくケアする側の医療従事者、特に対象者との距離が近い私たち看護師のストレスケアにはもっと力を注ぐ必要があるのではないかと感じるようになり、看護師のストレスケア、ストレスマネジメントの分野の開拓を志す。現在は常勤勤務からは退き、フリーランスで看護師をしながらやりたいことを実現させるために日々、模索&邁進中。 開催講座: 良質な看護を提供するためのストレスケアのススメ
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