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第22回「食べ残しの食品と食中毒」~ 感染管理に関わるあれこれ 

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

 

第22回 「食べ残しの食品と食中毒」榮留富美子

榮留富美子さんによる連載コラム

第1回「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら

連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら

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梅雨に入りました。

空梅雨かと思えば、ゲリラ豪雨・・・

じっとり湿度を感じます。

5月中旬からベランダ菜園を始めました。

ゴーヤやトマト、紫蘇、パセリ、トマトはちっちゃい実が数個、
赤や黄色と色付くのか楽しみです。

実は、義父母と一緒にやってる菜園で、
農業をしていた義父母は、色んな野菜を作り
野菜は殆ど買い物することがなかった生活から一転してしまったので、
少しでも土いじりをしてほしくて始めました。

4階は気温が低くて…と言っています。

そんな義父母ですが、食事やおやつが食べきれなくて
残してしまうことが多々あります。

冷蔵庫にしまうように伝えてもしまい忘れてしまって、
テーブルに放置されていることがあります。

家の中でも食中毒はあり得ます。

この時期は食中毒が多い季節とも言えます。

今回はお腹が痛くなる前に
「食べ残しの食品と食中毒」
についてお話します。

 

1.食中毒は家庭でも・・・

腹痛や下痢、嘔吐などの症状が急に出たことはありませんか?

そんな時に疑われるもののひとつが「食中毒」です。

食中毒は、飲食店などで食べる食事だけでなく、
家庭での食事でも発生しています。

家庭では、食材選び、調理、そして、食べ残しの食品の保管などが重要です。

http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/index.html#anc01

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2.食中毒予防の基本

食中毒の予防の3原則「つけない」「増やさない」「やっつける」が有効です。

 ①「つけない」

石鹸でしっかり手洗いと台所用品の除菌をしましょう。

食事を調理する方は、キレイに手洗いをするようにしましょう。

水洗いだけでは手についた細菌やウイルスはとれません。

また、手だけではなく、食器やまな板・包丁・フキンなどは、
食品に触れたりする物なので、
除菌などして清潔にすることをお勧めします。

 

「増やさない」

食品の保存をしっかりしましょう。

細菌は高温多湿を好み、
時間が経つに連れて増殖します。

すごいスピードで増え続けますので、
食品を出しっぱなしにせず、
冷蔵庫で保管するようにしましょう。

義父母はここが出来ていません。

何の根拠もありませんが
自分たちは大丈夫と思っていますし、
冷蔵庫は入れると逆にいつまででも腐らないように保管できる
「魔法の箱」と思っています(笑)

まだ九州にいる頃ですが、
大幅に賞味期限や消費期限が過ぎたものが
たっぷり詰め込み過ぎで十分に冷えない状態でした(汗)。

指摘するとキレキレに・・今は笑い話です。

義父母は「消費期限」「賞味期限」がよく分からなかったようです。

私たちもですが、「もったいない」と思いがちですが、思い切って捨てることも大切ですね。

冷蔵庫の断捨離もしましょう。

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 ③「やっつける」

加熱用はしっかりと加熱したものを食べるようにすると良いでしょう。

細菌は熱に弱いものが殆どで火を通すことで殺菌できます。

食品の中心温度が1分以上75℃になるように加熱します。

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少し違う視点ですが、生食用はその日のうちに食べましょう。

お刺身やお寿司などその日のうちに(新鮮なうちに)食べましょう。

焼肉やすき焼きなど、生のお肉をつかむ箸と食べる箸は別々にしましょう。

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3.食べ残しの食品は・・・

①残った食品を扱う前にも手を洗いましょう
②清潔な容器に保存しましょう
温め直すときも十分に加熱しましょう
時間が経ちすぎたものは思い切って捨てましょう
ちょっとでもあやしいと思ったら食べずに捨てましょう

 *梅雨の季節、食中毒予防にこころがけ元気に過ごしましょう。

 

 

榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

 

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