看護師を4年経験後、結婚・出産を機に退職。
長いブランクを経復帰しました。
派遣でいくつものクリニックを経て、現在に至ります。
今日も明るく面白く出勤です。
#18「単発のお仕事」
ある時、いつもの派遣の担当の人からお電話が来ました。
急なお仕事です。
いつもの所ではなく、
保健所での近くの養護施設の人たちの検診業務でした。
いつもの保健師さんがお休みとのこと、
単発のお仕事ですが受けてみました。
初めての保健所、
普通のお部屋に通されて、こんな感じなの????
そこからみんなで机を並べて、
椅子を出して、と準備を始めました。
初参加の私は何をしてよいのか分からずウロウロ。
「あのー、何をすれば、、、」
「あ、そうね、ここに採血の準備をしてください!
スピッツとシリンジ、採血針はここのを使ってください。」
「あ、ああ~、はいっ!」
学校での検診を思い出しました。
こんな感じかしら?
といつものクリニックの様に並べて大体の今日の人数を聞き、
午前中だけで三十人ちょっと、
一人でも大丈夫そう、と思ってました。
その時は。
お部屋の準備が終わって保健師さんたちが
今日の大体の流れを説明してくれました。
「とにかく採血は最後に連れてきますから。
いつでもヘルプを呼んでくださいね」
うん?ヘルプ?まあ、分からなくなったら聞こう!
検診が始まってやっと理解できました。
なんだか向こうの部屋が騒がしい、、、、
普通の聴診さえも嫌がる子もいれば
いつもと違う様子に興奮して大声を出す子。
その子たちをなだめようと付いてきたスタッフの声もだんだん大きくなり、、、
チョットしたカオス。
なるほどー、大変そうだ。
だんだん不安になってきた。
あ、一人最後まで辿り着いた。
おとなしそうな子で良かった。
私は怖がらせないように出来るだけの笑顔と
出来るだけ優しく聞こえる声で話しかけます。
お家で言われていたのか
目を固くつぶりはい、はい、
と返事をしていました。
スタッフさんが固定してくれているスキに
ちくっ
とやっちゃいました。
この調子なら大丈夫そう、
と思っていましたが、
やはり最後のほうは、
車いすに乗っている、ほとんど血管の出ていない子と
暴れまわって激しく抵抗している子に。
麻痺のある子は足のスジのような血管からシリンジで引きましたが、
これはヘルプが必要でした。
しかし、シリンジ交換の途中でコアグって(固まって)しまいました。
冷汗。
最後の全力で抵抗している子は
男性スタッフ三人で押さえて、
「今です!」と、
え?
こんなに押さえつけている所のどこで取るのよ、、、、、
えええい!
シリンジと駆血帯、アル綿持って
三人のわきの下なのかどこか分からないが
潜って腕に駆血帯を巻き、
「ごめんね~、直ぐにすむからね!ちくっとするよ~」
と私も変な姿勢だし、でも血管は真直ぐなところを見つけ
ささっと最低量取って終わりました。
こんなこと初めてです。
蓋を開けてみたら実際は半分くらいの人しか採血していませんでした。
なぜなら、大体の子たちは主治医がいたからでした。
いつもの病院で検査しているようでした。
最後の子は病院でも取れず、
お母様も高齢になられて
スタッフさんが居る時にどうしても検査をしてほしい、
とお願いされたからの様でした。
かかりつけ医にはどのくらいの頻度で通っていればいいのでしょうかね~?
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