前回までのあらすじ:関西から東京に来たさくらは看護師の仕事にも慣れてきて、自分が本当にやりたい看護を模索中です。
これまで3つの病院を経験しても、得られない何かがあったそんな中、訪問看護師の友達から話を聞きました。
その時は特に気になるわけではなかったが、後から何となく在宅看護の事が気になりだしています。
#5 これは面接か?宗教勧誘か?
前回は大失敗だった面接でしたが、今度こそと思ってやってきました、大都会、新宿!
こんな大都会にも訪問看護ステーションはあるんですね。
今日伺う所はすぐ見つかりました。
こじんまりとしてはいますが、白を基調とした室内に観葉植物、そしてウッデイな家具がさわやかです。
置いてあるものが少なくすっきりしています。
何か、訪問看護ステーションっぽくない感じ!
面接の部屋に入ってすぐ目に付いた大きなテレビ、ちょっとリッチなステーションなのかな?
面接は、アットホームな感じで進みました。
ただここの管理者さんらしき人は在宅看護についてはあまり詳しくなくて、
お話が出てきません。
こちらで質問しても、
「ん~、そうですね、今日はわかる人がいないんですよね。」
って。
そのうち、
「〇〇〇〇さんって知ってますか?」
と質問されました。
全く聞いたことのない名前なので。
「知りません。」
と答えると、その女性は例の大きなテレビをつけました。
そして、ビデオに電源を入れながら、
「この方は音楽で人を癒す、世界的にも有名な方なんですよ。」
と、急に流暢に話だし、私が
「え?」
っと開いた口がふさがらないくらいに面食らっているのに、お構いなくビデオ上映を始めてしまったのです。
音楽と言っても、私にはわけのわからない感じの音楽です。
もしかして、私に催眠術でもかけようとしてるの?
「あの~、何でしょうか?このビデオ・・・。」
思い切って聞くと、
「うちで働く人には、一応この会に加入をお勧めしています。とっても素晴らしい会なので。」
「何これ!?」
どうやら、マジものの宗教勧誘です。
私は全くその気はないので、速攻で
「け、結構です。もう帰ります!」
と、急いで一礼をして帰りました。
ドアを出ると、心臓がドクドクいっています。やばい、やばい。
(何?今の?○○って誰よ~、こんなのあり??新宿、こわっ!)
私はショックのあまり、家に帰っても何も手につきませんでした。
せっかく、在宅看護に興味が出て、お話を聞きがてら、新しい職場探しをしようと思ったら、何だろ、これは?
グループ展開している大きな所じゃないのがいけなかったのかしら?
それとも単に運が悪かっただけ?
果たしてこの東京でいい職場を見つける事は出来るのでしょうか?
何だか、以前の職場がとってもまともに思えてきたんですけど・・・。
コメントを残す