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転職ナースさくら #4「とりあえず面接」

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前回までのあらすじ:関西から東京に来たさくらは看護師の仕事にも慣れてきて、自分が本当にやりたい看護を模索中です。

これまで3つの病院を経験しても、得られない何かがあったそんな中、訪問看護師の友達から話を聞きました。

その時は特に気になるわけではなかったが、後から何となく在宅看護の事が気になりだしています。

 

#4「とりあえず面接」

何となく目を引いた在宅医療に関するセミナーに、ちょっと参加してみようかな、と軽い気持ちで参加したのは日曜日。

男性が半分くらいを占めるその会場には20人程が集まっていました。

みんな物凄く熱心に聞いて、質疑応答にも熱が入っています。

ヤバいほどの熱量です。

訪問看護師の方々もバンバン意見を言うし、ちょっと今まで経験してこなかった雰囲気に、正直圧倒されました。

みんな色々考えながらやってるんだな・・・

完全に場違い感ありありだわ。

でも、在宅って、1件1件環境が違うから、それぞれに合わせて考える事がいっぱいあるようです。

 

病院とはまた違った世界。

 

もう少し深く知りたい気がしてきました。

 

私のまわりには、訪問看護を初めてまだ間もない友達がいるだけで、この分野のきちんとした話を聞くのはどこに行けばいいのでしょうか?

 

取り敢えず思い浮かんだのは、面接に行って管理者の看護師さんに色々聞いてみようかな、ってこと。

もちろん、今の職場にはまだ何も言わずにね。

だって辞めるって決めたわけじゃないから。

もし、良いところがあればラッキーだよね。

 

数日後、私はある訪問看護ステーションの面接に来ていました。

面接の申し込みで、とても感じが良かった管理者さんに惹かれて来てみました。

ステーションはアパートの1室にありました。

ノックすると、白髪交じりの女性がドアを開けてくれました。

部屋は、「せまっ!」

6畳くらいでしょうか?

しかも「暗っ!」

「暗くてごめんなさいね、節電中なの。」

と管理者さん。

 

面接の時くらい明るくした方が印象がいいのに・・・。

 

部屋の隅の方の机に座っていた中年の男性が

 

「初めまして、代表の岩田です。」

 

と挨拶をして、すぐにまた机に向かいました。

他に看護師が2名いるそうですが、他には誰もおらず、こじんまりとしたステーションです。

 

「さくらさんていうのね。いい名前。しかも直接応募で来てくれるなんて、なんていい方なの!うちは、見ての通りお給料はあまり出せないけど、直接応募の人は、紹介で来た人よりお給料が1万円高いのよ!」

いきなりのお話に面食らってしまって

「はぁ・・」

としか言いようがありません。

 

その後は

「訪問看護っていうのはね・・・」

と延々と30分程管理者さんがお話してくれました。

 

管理者さんの熱いハートは魅力的でした。

 

しかし・・・

この狭い6畳の部屋で、息苦しい・・!

 

今まで病院で働いていた私にとっては狭すぎます。

 

外での仕事がメインでも、記録はここでやるしかないでしょ。

空いてる机、代表さんのすぐ隣・・・OH!! NO!!

 

節電といい、狭さといい、看護の熱い話をもってしても、これは問題外です。

 

いや~ない、ない。

 

いくらなんでももう少しいい所はあるわよね。

 

とりあえず、新しい世界にもう少しあたってみる事にしました。

 

続く・・・

 

 

 

 

 

 

 

個人で雇う看護師「ナース家政婦さん」

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