第5回 ナースが知らない転職の真実 ナースプロジェクト代表 喜多万里子
#ナース転職のページは全て・・・
看護師の皆さんは仕事を探す時、どうしていますか?
スマホ、パソコン、タブレット。つまりネットですね。
でも、残念ながら転職の検索ページは全て人材会社のサイトで埋まっています。
そうではないサイトを見つけるのが難しいのが現状です。
「病院」「夜勤」「常勤」「日勤」・・・看護師が検索しそうなワードは全て研究されています。
看護師の行動は既に読まれ、その先にはずらりと紹介会社のサイトがあの手この手で待ち構えています。
たまに入っているブログやコラムも結局は人材会社の手が付いたもの。
看護師に関するネットの世界は人材会社に占領されている、と私は感じています。
しかもお金をかけているだけあって、看護技術の情報等、なかなか便利なものを提供していたりします。
ネットを制するために彼らは巨額のお金と知恵を投資しています。
ネット環境を持たない看護師は、チラシや雑誌に掲載されている人材会社に電話をするそうです。
ネット以外でも人材会社網!
そうやって今や、切っても切れない関係になりつつある看護師と人材会社。
そしてその巨額の投資金が「紹介料」として病院等から回収されます。
各事業者がせっかくサイトを作っても、自社の名前で検索してもらわなければそこに誘導できません。
これでは看護師の直接応募が減るのも無理がない話です。
ハローワークもeナースセンターも期待できない。
ではあまり知名度のない中小の職場側はこのまま、なす術がないのでしょうか?
いえいえ、そんな事はないと私は思っています。
もとはと言えば、看護師は過酷な勤務とそれに見合わない待遇に耐え兼ねて辞めていくケースが多いのです。
良い職場にはちゃんと看護師は定着しています。
入れても入れても看護師が辞めていく・・・それは職場側にも課題があると感じます。
”看護師が辞めたくならない職場作り”
これこそ看護師が望んでいる、職場側が紹介会社に打ち勝つ方法だと思うのですが、
皆さんはどうお考えでしょうか?
一方で、看護師側のきちんとした認識も必要です。
自分が紹介会社を通じて採用されて、事業者側にはおそらく100万円近い出費があったことでしょう。
つまりあなたは100万円の価値を出さなければならない・・・?
事業者側も人間ですから、どうしてもその気持ちがあなたの評価に反映されてしまう場合があります。
「100万円出したんだから、これ位働いてもらわないと・・・」
「100万円出したのに普通だな・・・」ってね。
これは仕方がありません。看護師側が楽な転職方法を選んだ代償ともいえます。
【採用されたからには、しっかり働く】
これは基本です。
看護師の職場は多いけれど、赤字の病院・事業者も多く、職場環境改善や待遇アップが難しい職場が多いのも現状です。
”紹介会社の高待遇な広告を見て登録したけれど、結局紹介されたのは・・・前の方がマシだった(´;ω;`)ウッ…。”
・・・よくあるお話です。
転職で、過度の期待は禁物です。
・プロフィール・岩手県生まれ。ナースプロジェクト代表。2015年株式会社キタイエ取締役就任。職業紹介責任者。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、同大学病院にて勤務。退職後、武蔵野女子短期大学に学び、卒業、結婚、出産を経て看護師として復帰。現場での経験から現在の転職事情に危機感を持ち、ナースの転職について研究を進めている。現在、看護師のために正しい転職情報を発信している。看護師の転職にまつわるご相談はこちらnurseproject@kitaie-medicai.com
一度登録した人材会社から連絡が何年たってもきます。希望と全然違う業種だったり今は探してません、と伝えてもまたかかってくるのでうっとうしくて番号変えました。
1人採用するのにそんなに人材会社にお金が入るとは思いませんでした。
それであんなにしつこいのかーーかかってくるのが毎回違う番号だったりするのでつい出ちゃうんですよね。
コメントを有り難うございました。
紹介会社では、看護師に登録してもらって紹介するまでのコストもかなりかかり、40万円程にもなるそうです。大変な事ですね。
喜多万里子