ドキドキ施設ナース 第7回
#ヤバいよ 会話が成立しない!?
有料老人ホームは、特別養護老人ホームと違い、比較的お元気な方も入居されています。
そのため、スタッフの事も良く見ていらっしゃいます。
また、ご面会に来られたご家族も、スタッフの言動をよく観察されています。
そのため、館内でスタッフ同士の私語には気を付けなければなりません。
もちろん、挨拶もきちんとします。
接遇やコミュニケーションはとっても大事です。
しかし、私には関西弁の丁寧語がわかりません。
仕方なく東京弁で話していると、入居の男性が
「あんた、こっちの人ちゃうやろ。」
と言われました。
「そうなんです。関東から来ました。」
と答えると、
「何かそんな感じやな!」
と・・・。
こ、これは、何か壁ができてる感じ?
どうも、気持ちが通じ合っていない気がします。
どう返せばいいのか見当も付きません。
「おれな、最初は違う部屋やってん。せやけど気に入らんから変えてもろうてん」
と、私がその方の足に水虫の軟膏を塗っている間 話をしています。
同僚ナースの真似をして、思い切って言ってみました。
「そうなんやね」
・・・・・なんか沈黙。これ、合ってる?
すごいドキドキ!
おじいちゃんは無反応でスルーしました。
え~!ツッコむとか、「ちゃうちゃう」って言うとか、何かないの~?
午後、新入居がありました。95歳の女性です。
自宅での生活が困難になってのご入居です。
認知症もなく、しっかりされているおばあちゃんです。
自分の処置をきっちり伝えて、凛としています!
そして最後に
「男性のおむつ交換はお断り!何か間違いがあったら困るさかいに。」
とキッパリ。
「お風呂は皆とはイヤやで!一人や!男の人もお断りや!」
と、さらにキッパリ。
男性職員は苦笑いです。
でも、そのおばあちゃんの気持ちは良くわかります。
できるだけ、ご希望通りにケアをさせて頂くことになりました。
点眼にもこだわりがあり、目の横に液が垂れてしまうと
「あかん、あかん、ちゃんとしい!」
と言います。
液が少なくても
「あかん、あかん、もう1滴」
うまくいくと
「今日はちゃんとはいったわ」
と合格点をもらいます。
また一人、難しい点眼が増えました・・・
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