「はい、○○クリニックでございます。如何されましたか?」こんなセリフで電話を取るのが今の私の仕事です。2つ前の職場で徹底的に接遇スキルを教え込まれ、医療はサービス業だと思って働いています。そう思っていると大抵の事は我慢出来るような気がしています。そもそも、私の仕事って何だろう、、、、
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私とおばあちゃん先生は長閑にのんびりと耳鼻科に籠っていました。
しかし、繁盛期の内科は大変混雑しており時々借出されることが増えてきました。
平和な耳鼻科とは打って変わってどんどん患者さんを呼び込み採血して次の検査へ誘導する、早口で説明しなければならず、戦場のよう。
慣れないうちは息を吸う暇がなくめまいがするくらいでした。
私が借出されたのは検診に来た患者さんを必要な項目の検査に案内したり人が足りないところのヘルプでした。
これがなかなか厄介で、視力検査をやったり尿検査、身長、体重だったり、採血だったり、その日の様子で決まるのですが、長年主婦だった私は採血室が一番苦手でした。
大学病院時代も採血は研修医の仕事みたいになっていて、あまり出来た記憶もなく、本当に申し訳なく思って採血していました。
その申し訳なく思って出たセリフが良かったのか一度の失敗では患者さんもそれほどお怒りにならず、しかし二度も失敗しては更に患者さんに負担をかけると思い、なりふり構わず他の人に代わってもらいました。
人によっては中々言い出せないとおっしゃる方もいますが、ここは手を変える。というのも手だと思います。
そうやって徐々に採血のコツを覚えていきました。
採血が怖くなくなれば、働ける場所も増えていきます。
次の派遣の面接で採血できます。と言えるわけです。
もうちょっと、上手くなってから言おう!
検診は季節的なもので繁盛期が過ぎたら今度は皮膚科の外来に回されました。
皮膚科は子供を連れて行ったときは、いつも混んでいました。
そうです、処置に時間が掛かる場合が多いからです。水虫の検査でも皮膚を剥離し顕微鏡で確認。診断して処置をしながらの説明と何かと時間がかかります。
一番多いアトピー性皮膚炎の治療では軟膏の塗り方や種類の説明に時間を割いて間違った使い方や間違った情報の訂正には時間をかけました。
実家の親から民間療法を言われたとか、実際の皮膚の状態にあっていない治療は避けるようにその時、その人によって説明は変わりますが、その方が患者さんも理解して待ち時間が長くなってもリピート率が上がっていた気がします。
つづく…
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