初めての耳鼻科のクリニック。
毎日が器具の洗浄滅菌に追われていました。患者さんの検査の介助と言っても頭を固定する。
聴力検査の器具を渡し説明する。
よほど不安の強い人か理解力の低い人への説明をアレンジすること以外はほぼマニュアル通りでよく、久しぶりの社会復帰には良いところだと思っていました。
しかし、一年後には正社員のナースさんが職場復帰を果たして派遣は終了となりました。
気配りの効くナースになるには短すぎました。
次に派遣されたところは内科のほかに耳鼻科、皮膚科、眼科などが入っているクリニックでした。
そこは主に健康診断を行っており、比較的元気な人を対象としていました。
私は耳鼻科の経験があったので耳鼻科の外来担当の予定でした。
耳鼻科の先生は70代の高齢な女医さんで機械も器具も同年代のものと思われるものでした。以前の新しいユニットからの逆戻りのよう、、、
患者さんのいない時間は先生とおしゃべりしながら綿棒巻き巻き。
なんて長閑なんでしょう!綿棒も市販のものではなく、細いものから太いものまで綿花をちぎって巻き巻き。
前の新しい耳鼻科のクリニックには高額なレーザーもあったのですが、今回は古いネブライザーぐらいしかなくメニエールの患者も滅多に来院されず、花粉症の患者さんと風邪ひきの咽頭痛、聞こえの悪い人、そんなかんじでした。匂いが分からない!と訴えてきた患者さんにビタミン剤を静注して匂いを感じるまでの時間を調べる検査をしたときは初めてのこともあり先生が患者さんに説明しているのを聞いて、患者さんと同じように「へえ~」と声を出して怒られてしまいました。
介助者が初めてだなんて分かったら、被験者は怖いですよね~。
反省してにっこり微笑んで、頷いて介助しました
今は花粉症の治療にレーザー照射が増えてきていますが、おばあちゃん先生はそんなことはしません。
例の綿棒に薬をつけて鼻にギュウーと詰めてしばらくそのまま、本人は見えないけど、はたから見たら結構痛そうな絵面ですよ。
つづく…
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