「はい、○○クリニックでございます。如何されましたか?」こんなセリフで電話を取るのが今の私の仕事です。2つ前の職場で徹底的に接遇スキルを教え込まれ、医療はサービス業だと思って働いています。そう思っていると大抵の事は我慢出来るような気がしています。そもそも、私の仕事って何だろう、、、、
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#17「企業のカラーって?」
検診ルームも春の健康診断の時期は会社単位で人が集まります。
今日はどこの会社?何人?などと更衣室で話題になります。
何年も働いている人は会社名を言うだけでなんとなく分かるようです。
年配が多い会社は粛々と検査が進むのに、若い世代のひとが多い会社はざわざわと騒がしくなってしまいます。
今回は航空会社の様でした。
ここは職種によって検査項目が違っており、多い検査の道具を揃えなければなりません。
一人一人に時間も掛かります。
そういうことで、何日間かはこの会社が続きます。
採血室はやはり大忙しです。
「採血で具合が悪くなったことがありますか?」
「アルコール綿にかぶれませんか?」
「では、採血をしますので手を出してください。」
「親指を中にしてきゅーっと握ってください。」
「ちょっと痛いですよ。ご気分は大丈夫ですか?」
などとずーっと話し続けています。
返事によっては、「横になって採りましょう。」
と、奥のベッドへ移動したり、消毒液を変えたりします。
ある時は外国の方がいらしたりもしました。
片言の中学英語で対応しましたよ、、、、通じたのか謎ですけど検査は出来ました。
女は度胸!
というより、年齢を重ねると、いや人生経験が増えると図々しくなるようです。
経験から覚えた単語で通じたから、相手も経験からの想像で理解してくれたのでしょう!
ある日、つたない英語を駆使していたら、フランスの方だったようで、英語で
「フランス語は話せないの?フランス語は世界で一番美しい言語だから勉強しなさい。」
と話しかけられてしまいました。
相手も押しの強いフランス人だったようです。
美しいフランス語を押してきたのは、やはり聞くに堪えない英語だったからなのでしょう。
航空会社は多くの国を股にかけるだけあって多国籍でした。
そして、年に二回の健康診断の為に体を整えてくるまじめな人が多い所でした。
健康に全く気を使わないIT系の会社とは対照的に。
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