活躍ナース紹介
これまで執筆業や精神科看護アプリ制作への関わり、Facebookでの啓蒙活動で活躍をされてきましたが、現在は講師としてもその活躍の場を広げています。
ナースメディアでは、これから小池さんのコラムをお届けしていく事になりました。
【仕事が遊びで遊びが仕事の看護論】 小池明美
正も准も取っ払って、看護師という職業は昔から3K(キツイ・キタナイ・キケン)と言われている反面、「白衣の天使」などと崇められたりもしていて、つくづく不思議な職業だなと思います。
3Kとは、世の中のほかの職業よりも「イヤな思いをしたり、身体を壊したりするリスクが高い」職業の総称、平たく言って「ストレスが大きい職業」のことだと私は解釈しています。
私は正看護師です。
精神科の臨床で10年以上経験を積みました。
私にとって看護とは「とにかく楽しいもの」です。
世の中が看護を3Kだなんだと言っていても、「とにかく楽しい」です。
先日看護学生さんとお話をする機会がありました。
そこで
「看護が楽しいって一体どういうことでしょうか?」
という質問を受けたのですが、私は、
「仕事が遊びで遊びが仕事ということです」と即答しました。
そこをさらに
「それってどういうことでしょうか?」と突っ込まれると、
同席していたもう一人の正看護師さんが
「いつの間にかそうなっちゃっうよね」
と横から共感を示しました。
「仕事が遊びで遊びが仕事ということ」
そうはいっても、何も楽してヘイヘイ遊んでいるわけではありません。
誤解しないで頂きたいのは、この表面上も中身も真面目に働いているという部分です。
臨床現場では色々なことがありますが、看護の仕事を純粋に好きだと、
たとえどんなことが起こっても、どんなダメージを受けたとしても、大きなストレスにはなりません。
ですから「純粋に好きだということ」はとても大切な感覚なのです。
しかしこれは看護に限ったことではありません。
蓋を開けてその内容や実際を知っても、なお貪欲にもっと知りたいと思うことや、もっと良くしていきたいと思えること。
それこそが純粋に好きということに置き換えられると思います。
大事にしているものに仕事も遊びもないでしょう。
あなたにとって愛する人とはどんな存在ですか?
その感覚が分かるのなら、だいじょうぶです。
それは、「楽しむ」というスキル形成のために必要不可欠なものですから、決して忘れないで下さい。
私は看護をライフワークだと思っています。
私の考える看護は心と心のやり取りです。
そこには人間味や温かさ、思いやりが詰まっています。
私は適温のスープを優しく差し出すような気持ちで、看護をしています。
その距離感で見られる相手の表情や言葉などから何かを読み取るチカラを身につけられれば、
コミュニケーションはもっともっと深く掘り下げていくことが出来ます。
コミュニケーション能力の高い人がする看護には信頼関係が生まれやすいといいますが、
その能力を磨き上げるには、偽りのない人間味や温かさ、思いやりがなければなりません。
繰り返しますが、私の考える看護とは心と心のやり取りです。
心に体温が感じられないような、生き生きした表情も見られない、
全然楽しそうにしていない看護師に、いい看護なんて提供できるでしょうか?
心を失ってしまっては、いい看護なんてできないと思います。
だって、人間が人間を近い距離で看るのが私たちの職業なのですから。
私は看護が好きです。
あなたは、どうですか・・・?
・プロフィール・ 高卒後4年間社会人として働いてから、看護師を志す。資格取得後は精神科に就職。その間もなく幼なじみが鬱で自殺したことをきっかけに精神科看護を極めたいと思い、翌年高看へ進学し正看護師の免許を取得。その後は精神科病棟で常勤看護師として慢性期、急性期、スーパー救急などに計14年従事する。現場で看護師として働く中で、対象者の心身のケアだけでなくケアする側の医療従事者、特に対象者との距離が近い私たち看護師のストレスケアにはもっと力を注ぐ必要があるのではないかと感じるようになり、看護師のストレスケア、ストレスマネジメントの分野の開拓を志す。現在は常勤勤務からは退き、フリーランスで看護師をしながらやりたいことを実現させるために日々、模索&邁進中。 開催講座: 良質な看護を提供するためのストレスケアのススメ
「仕事が遊びで遊びが仕事」今正にその状態にいる私です。看護師になってずーっと病院の中にいましたが、今は訪問入浴と言う、皆さんは3kの真っ只中と思われる所で本当に楽しく、ある時は悩みますが、スグにそれも楽しくなって仕事してます。
今、やっと看護師になって良かったと思います。「仕事が遊びで遊びが仕事」が見いだせたら天職ですね
コメントありがとうございます!!
仕事は楽しくないと、ただの強制労働と変わらないと思います。
せっかく取得した正看護師の資格ですもの、
目いっぱい楽しんで、自分らしさを看護で発揮しなきゃ損です!!
頑張っていきましょうね^^