「辛かった、でも忘れられない」
こんにちわ!
・・
現役ナース、チャッピーです!
・・
ゴールデンウィークも終わりましたが、
いかがお過ごしですか?^ ^
・・
突然ですが、
何年たっても忘れられない患者さんて、
いませんか?
辛い思いをしたんだけど、
でも忘れられない。
・・
数年前のちょうど今の時期に
受け持った患者さんのことを思い出したので
書いてみたいと思います。
・・
その方は、
膵臓癌の方でした。
・・
初めて担当したのは私がまだ1年目の頃。
入退院を繰り返していて。
もううちの病院の常連さんでした。
・・
ちょっとキャラが濃くて。
我流がある患者さんで、
看護師の言うこと聞かないし、
すぐ怒る感じの人だったから
実は、ちょっと苦手でした。笑
・・
そんな中
私が担当になってしまったんです!!!
・・
・・
私が担当した時期は
もう痛みも出ていて、
お腹にお水も溜まってきてる。
治療して退院しても、
1ヶ月たたないうちに高熱を出して、再入院。
身体のだるさも出てるし、
食欲も落ちてきてる。そんな時でした。
・・
人一倍、
病気の受け入れが出来てなくて、
死に対する恐怖をもっていた〇〇さん。
・・
今までできていたことが出来なくなってきて。
そのストレスをぶつけるはけ口がなかった。
・・
その結果、
〇〇さんは
私に感情をぶつけるという選択をとりました。
・・
肩や腰が痛いと言われたので
マッサージをした。
その時は気持ちいいって言われたし、
もっと強くしてとか言われたから強くした。
翌日。
もみ返しがきて、もっと体調悪くなった!って
キレられた。
・・・
熱が出てるから
アイスノンを変えてって言われた。
冷えてるのがいいだろうと思って
冷たいのをもっていった。
冷たすぎる!って怒られた。
・・
治療で食事食べちゃいけないのに、
自分でパン買いに行って
こっそり病室で食べてた。
見つけちゃったから注意したら、
・・
うっせっなー!
こんなん食べたって平気って知ってるの。
俺が1番自分の身体のことわかってるんだから
ほっとけよ!
・・
罵声の嵐。
・・
本当に、本当に
病院へ行くのが辛かった。
食欲もないし、夜も寝れない。
顔がげっそりして、同期や先輩にも心配された。
・・
担当を変えようか?とも言われたけど。
・・
逃げることになる気がして嫌だった。
絶対耐えてやるって腹に決めて関わった。
・・
罵声を浴びた瞬間は、
なんで私がこんなこと言われなきゃいけないの?!
看護師として、
当然のことしてるまでなのに。
親にも怒鳴られたことないわ!!とか
・・
罵声を言われた自分に
スポットライトが当たってた。
・・
でも
ふと、患者さんの立場になってみる。
・・
向き合うと、
見えてくるんですよね。
・・
そうすると、
今まで治療を受けてきての想いとか、
なかなか思うように身体が動かなくなっている状況とか、
患者さんの気持ちが伝わってきて。
・・
今まで
男のプライドもあって
今までずっと強く見せてきた人が、
弱音を吐いてくれたんだな〜って。
・・
それが怒鳴るっていう方法だっただけで、
感情をみせてくれたんだなーってね。
・・
そう思うと、
罵声=言われて辛い
・・
ではなく、
・・
弱音を吐いてくれた患者さん。
弱音を吐けてよかったな〜って
思えるようになるんです
・・
気持ちも楽になるもんですよね。
・・
すっごく険悪だった私たちですが、
最後は仲直りをして、
笑顔で笑いあえるまでになりました。
・・
1番信頼してくれて。
〇〇ちゃんっていう愛称で
呼んでくれるようになった。
・・
もうその方は残念ながら
この世にはいないけれど。
・・
何年たった今でも思い出す
大事な患者さんの1人です^ ^
・・
この患者さんとの関わりを通して
・・
とことん
患者さんと向き合うことの大切さを
学んだ気がしします^ ^
・・
向き合えば、必ず見える。
・・
だってお互い
血の通った人間だもの。
・・
良い1日を^ ^
コメントを残す