新連載の”ナースサプリ”は、キャリアコンサルタントの関弘子さんによるコラムです。
キャリアコンサルタントって、何か皆さんは知っていますか?
関さんは、看護師としての長い現場経験を経て、フリーのキャリアコンサルタントとして活躍中です。
昨年国家資格になって独占名称となり、活躍の場は増えつつあります。
働き方の相談はもちろん、看護師資格のその先の資格としても注目度の高いこの資格、どんなものなのか教えて頂きました。
連載コラム 「ナースサプリ」 関弘子
第1回「キャリアコンサルタントとは」
キャリアとは
キャリアという言葉からどんなことをイメージしますか?
キャリアの語源は、馬車が通ってできた車輪の後、何かが通った後にできる軌跡、道筋という意味からきています。
職歴や職務、役職など仕事にかかわる部分を「ワークキャリア」といい、
それぞれ家庭生活や地域社会とのかかわり、趣味の活動の中での役割や経験の積み重ねを
「ライフフキャリア」といいます。
看護師としての経験だけでなく、一人の人として経験したことすべてがその人のキャリアになるのです。
また、「内的キャリア」と「外的キャリア」という捉え方があります。
職位や職業、職歴といった履歴書や名刺などに書くような目に見えるものを「外的キャリア」といいます。
一方、自分の内面にある、やりがいや価値観、意味づけなどを「内的キャリア」といいます。
お給料が高くて、知名度もある病院に就職しても、働きだしたら、
やりがいを感じられない
なんとなく居心地が悪い
違和感がある
といった理由で転職を考えるというケースがあります。
これは、内的キャリアが満たされないために起こるミスマッチです。
キャリアコンサルタントとは
人生にはさまざまなライフイベントがあります。
たとえば
結婚、妊娠、出産、育児、自分や家族の病気、介護、進学、卒業、
就職、昇進、転職、退職、失業、離婚、家族の介護、看取り、事故・災害、子どもの自立など
ライフイベントは、人生に大きな影響を与える転機となることがあります。
キャリアコンサルタントは、人生のいろいろな転機に、
”本人の価値観や目的に合った生き方・働き方”
を本人が自身の力で自己実現できるよう支援する専門職です。
キャリアコンサルタントは、キャリア理論や就労に関する専門知識をもとに、キャリアカウンセリングやグループワークなどを通してつぎのような支援をします。
・適性、能力、経験、現状や気持ちなどの整理する
・価値観の明確化する
・今後の働き方や生き方の選択・再構築への意思決定を支える
・本人自身の力で自己実現にむけた行動を支える
平成28年に国家資格となりました。
国家試験に合格した人だけが「キャリアコンサルタント」と名乗ることができます(名称独占資格)。
キャリアコンサルタントには、5年ごとの更新が求められています。
更新を受けるためには、キャリアコンサルティングを適正に実施するために必要な知識の維持を図るための講習(知識講習)技能の維持を図るための講習(技能講習)を受ける必要があります。
受験要件や試験内容等は
↓↓↓
厚生労働書HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000104890.html
・プロフィール・看護師免許取得後、民間病院に看護師として勤務。院内教育の企画運営およびOJTの知識と経験を蓄積。その後、短期大学、専門学校にて看護基礎教育に従事。千葉県看護協会、国際医療福祉大学看護生涯学習センター及び大学院にて看護師現任教育や看護管理者教育に携わる。その後国際医療福祉大学大学院にて看護管理を専攻、博士課程満期退学(保健医療学修士)。大学院修了後、看護師長や教育担当としてOJT指導やマネジメント経験を積む。仕事を続けていく中で、育児や親の看取り、さまざまな病気療養など何度もキャリアの課題に直面した経験から、キャリアコンサルタントの資格を取得。現在、医療介護職向けの研修、執筆、キャリアカウンセリングなどを行っている。
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こちらの関さんに、いろいろとお話を聞くことが出来るのが、ナースメディアカフェの「看護師のためのキャリアセミナー」です。
詳細はこちらhttps://goo.gl/forms/9FC8UZFoT8wknnKh2
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