#新しい職場
自分で病院を探して、電話をして、面接日を決める・・結構面倒くさいし、ドキドキする。
でも、仕方がありませんね。
電話をしたら、看護部につないでもらって、看護部長さんらしき人が出てくれました。
とても優しそうで好意的。
すぐにでも来てほしそうでした。
入職する病棟の希望も聞いてくれるということです。
面接の日、一応リクルートスーツを着て、髪は一つに結んで、バッチリ!
今日はつけまもカラコンもなし。
履歴書の書き方も、面接の作法もネットで確認したから大丈夫!
普段、カラーが入ってる髪も、今日は黒っぽくしてみました。
面接してくれた看護部長さんは、私の経歴を見てから、少し質問した後、
「いつから働けますか?」と聞いてきました。
「来月からです。」
「わかりました。じゃ、お待ちしていますね。」
・・あっけないほど簡単な面接でした。
これ、もう採用って事?
ちなみに、今度は内科勤務を希望してみました。
面接室のドアを出ると、次の方が待っていました。
40代位の女性看護師さん、スマホいじってるし!
もう、面接とか慣れてるんだろうな。
病院を出ると、あ~疲れた!!!! やっと解放された感じです。
ちょっと頑張った自分に今日はご褒美!
ケーキ買うぞ!デリも買うぞ!
お気に入りのDEAN&DELUCAでプチ爆買いしちゃった。
食べてる時が一番幸せだよねー。
翌日面接した病院から電話がありました。
採用です!とりあえず良かった~!!
配属は消化器内科だって!
本を買いに行かなくちゃだわ。
職場に退職願いも出さなきゃね。
今度こそ、いい職場でありますように・・・。
怖い人がいませんように・・・。
残業があまりありませんように・・・。
ちなみに次の所は、お給料は今とほとんど一緒です。
でも、今のところは住宅補助が2万5千円だけど、今度の所は半額補助で、44000円。
これって意外と大きな差。実質上の賃金アップだね、これは!
何か習い事に行けるよ、これは!
やっぱり、ヨガ!?ホットヨガ!!
何だか楽しくなってきました。
1か月後、前職の退職もスムーズに行き、私は新しい職場に来ました。
今、病院引っ越し1週間前だそうです。
面接で病棟を見た時と違って、段ボールがかなりあり、雑然としています。
これでも、かなり引っ越しは進みつつあるとの事でした。
看護師を増員しているので、人は沢山います。
「人と荷物でごった返している」
そんな感じ・・・。
まあ、きれいな所に引っ越すんだし、今のうちだけだから・・。
新病院は、車で少し離れた所にあります。
「大変だな、病院の引っ越しって・・」
それから毎日、引っ越し雑務をしたり、看護業務をしたり、落ち着かない日が続きました。
「何でまだこの準備が出来ていないかな~」
という事が多く、ちょっと疲れてきました。
”さくら28歳、ちょっとイライラする!!”
病院は、引っ越ししてから、私の家から遠くなりました。
駅から徒歩で行けなくなったので、バスに乗らなければなりません。
バスが不安定なので早めに家を出るため、1時間半の通勤時間になってしまいました。
1時間位って思ってたのに、大誤算だわ。
電車もかなり混んで、ぎゅうぎゅう!
こんなに混むなんて・・。全然座れない(´;ω;`)ウッ…
面接の時は空いてる時間だったもんね・・。
病棟の仕事は可もなく不可もなく、普通です。
人間関係は悪くないけれど、なんかみんなあっさりドライです。
患者さんにもあっさりドライ・・。
「看護」って教科書だけのもの?
こんなものなのかな。ターミナルケアと言ったって、そんなに時間はなく、
ここでも看護師は忙しい。
そして3か月頑張って働きました。
でも、なんか明るい未来が見えてこないよ。
私、こうやって働き続けるだけ?
彼氏もしばらくいないし、出会いもないし、これ、やばくない!
仕事には慣れたけど、悶々とした思いを持ちながら6か月が経過しました。
ある日、大学時代の友達から久ぶりにLINEが来ました。
彼女も上京して働いているというので、ランチのお誘いです。
何でも、訪問看護ステーションで働き始めたとの事。
ちょっと興味深々!
待ち合わせは代官山のお店だって。かなり楽しみです。
・・・続く
*これは、実話を基に作られた小説です。
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