「はい、○○クリニックでございます。如何されましたか?」こんなセリフで電話を取るのが今の私の仕事です。2つ前の職場で徹底的に接遇スキルを教え込まれ、医療はサービス業だと思って働いています。そう思っていると大抵の事は我慢出来るような気がしています。そもそも、私の仕事って何だろう、、、、
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皮膚科外来の軟膏処置にも慣れたころ、珍しく若い予備校生が受診しました。
顔が真っ赤にただれた所と乾燥して肥厚した所、かさついている所、
典型的な大人のアトピー性皮膚炎の症状でした。
「どうしてこんなになるまで我慢してたの?」
と先生が聞きました。
俯いて彼は
「病院に行く時間がなくて。でも寮の先生に勧められて来ました。」
彼は、親元を離れ、予備校の寮に入っている19歳男子。
そろそろ受験日が迫りストレスからの悪化のようです。
本人は毎日母親からの電話で励まされていると言っていましたが、先生は
「何かあったら、こっちから電話するから。って言って掛けてこないように言いなさい!」
とアドバイス。
親の言うとおりに勉強ばかりしてきたのに期待に応えられなくてお母さんに申し訳ない、
と言うその患者さんを見て私もドキリとしました。
ちょうど一年前に上の子の中学受験を終え来年は下の子、という時期でした。
確かに上の子の時に、
「このくらいはできるでしょう?」とか、
「何で出来ないの?頑張れば出来るはず」
などなどプレッシャーを与え続け、失敗した口でした。
受験は私ではなく、子供が受けるはずなのに、
冷静に子供の性格や能力を見極めきれなかった自分を反省しました。
隣の内科では子供のストレス性胃潰瘍が増えていると話題になっていたこともあり、
田舎ではここまで子供のストレスは問題にはならないのに、と思いました。
都会だから?
いえいえ、どこでも親の子供に対する愛情(期待)は同じはず。
ただ、手をかけすぎてないか、口を出しすぎていないか、その位の違いではないでしょうか。
過ぎたるは猶及ばざるが如し。
太古の昔から人はあまり変わっていないんだな~。
看護学校で看護学を"こんな古臭いことを” と思って勉強していたのに
基本は変わらないと言うことですね!
学生さんも若手ナースさんも基本は大事ですよ~!
話はずれてきましたが、皮膚のトラブルは気が付かないレベルの違和感とか
プレッシャーが関係している場合が結構多いと言うことを学んだ出来事でした。
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