第39回 「涙と免疫力」

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

第39回  「涙と免疫力」 榮留富美子

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皆さん、ご無沙汰しています。

ゴールデンウィークはどのように過ごしましたか?

私は大阪のなんば花月で大笑いをして、
奈良でシカにせんべいをあげ、
奈良の大仏をお参りしました。

そして、長男夫婦のところで、長男が釣った金目鯛を刺身、煮つけ、ねぎま等々・・・ふるまってもらいました。

ほっぺが落ちるほどの美味しさでした。

そして、母の日には…長男夫婦からお花のプレゼント、楽しかったり感激したりの日々です。

もう一人息子がいますが音沙汰なしです。

連絡がないのは元気な証拠と思っています(笑)。

そんな5月も中旬、4月から新しい職場で勤務された方々は、
少しずつそれぞれのご職場に慣れはじめた頃でしょうか。

私も今月から、久しぶりに基礎看護学に携わることになり、
初めての場所、初めての人・・・等々、緊張の日々です。

楽しかったり感動したりと、これからが楽しみです。

もしかすると涙を流すこともあるかもしれませんね。

そうそう皆さん、最近、泣くことがありましたか?

私は、ストレスや悔しさではなく、TVドラマを見ながら感動の涙です。

2ヶ月ほど前の健康番組でも、涙のパワーについての放送がありました。

私は、直接見ていませんが、番宣を見た主人の一言。

「いいよな。いつでも泣ける人・・・いいらしいよ。」

とボソッとつぶやいていました。

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小さい頃から泣き虫だった私、子どもの成長、卒園、卒業式、
ドラマや映画でも、スポーツなど感動する場面があると、涙が・・・。

うちの男性陣(夫、長男、次男)の泣く姿を見たことがないばかりか、
泣いてる私を見て笑っています。

情動の涙、「涙活」と言う言葉もあるようです。

涙活プロデューサーの寺井広樹氏が提唱されています。

今回は「涙と免疫力」についてお話します。

寺井氏の公式HPもご覧ください。https://ruikatsu.com/

 

1.涙の成分と役割

涙の成分は何でしょうか?

涙をなめるとしょっぱいと感じるのは、
涙に電解質である塩化ナトリウムが含まれているからです。

涙の成分の殆ど(約98%)が水で、塩化ナトリウム、
カリウム、カルシウムなどの電解質、タンパク質(リゾチーム、ラクトフェリンなど)、
ビタミンA、酵素などが含まれています。

そして、これらにマイボーム腺から分泌される脂質や角膜や
結膜で分泌されるムチンという成分が加わって涙は構成されています。

これらの成分は、眼の細胞の活動(分化・分裂)をコントロールする、
涙の安定性を高めて目を乾燥から守る、
まばたきを円滑にする、そして、
眼を感染から守る役割を果たしています。

 

 2.涙と免疫

①基礎分泌の涙・・・目を保護するために流れている涙
②反射の涙・・・ゴミなどが入ったときに流れる涙
③情動の涙・・・悲しい、つらい、感動した、うれしい、と感じたときに流れる涙

免疫力を高める効果を発揮するのが③の情動のときに流れる涙です。
一番いい涙は、自分と直接関係なく、共感できるものを見たり聞いたりして泣くことのようです。

このように前頭前野部分の共感脳に刺激を与えることが重要であり、免疫力を高めることに繋がります。

 

3.情動と涙

泣いた後に、ほんのり頬が赤くなっている人いませんか。

これは、体温の上昇・血流増加により、顔色が良くなっています。

体温が1℃上がると免疫力は約60%活性化され免疫力アップに繋がります。

米国の学者ウィリアム H. フレイ博士の実験によると、
女性の85%、男性の73%の人たちが「泣いたあと気分がよくなる」と答えたそうです。

気分がよくなる理由は、涙と一緒に副腎皮質ホルモンが流れ、
精神的なストレスを解消し気分がスッキリさせ、
涙を流すことで副交感神経が優位になり、
ストレスモードからリラックスモードへ切り替わるからです。

 

  • 情動の涙は、免疫力を高め心身を穏やかにする涙です。

時には、映画を観たり、小説を読んだり…思い切り感動して涙を流してみませんか?

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第39回 Thank You ・・・ これまで読んでくださった方々、応援ありがとうございました。

しばらく小休止いたします。次、連載できる日を楽しみにしています。榮留富美子

 

榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

 

ナースメディア編集部より・・
いつも榮留様には大変貴重な記事を掲載させて頂いておりましたが
編集スタッフの事情により、やむを得ず少しの間ナースメディアの新規投稿を臨時投稿のみとし
連載をお休みさせていただく事になりました。
また体制を整えて1日も早く再スタート出来る様努めてまいります。
ご愛読の皆様には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。

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