第25回 「おとなもご注意・・・夏の感染症」

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連載コラム「感染管理に関わるあれこれ」

 

第25回 「おとなもご注意・・・夏の感染症」 榮留富美子

感染管理認定看護師の榮留富美子さんによる連載コラム

第1回「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら

連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら

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7月のイベントは七夕が終わりました。

何か願い事はされましたか?

あとは夏休みですね。

皆さんは夏休みをどう過ごされる予定ですか?

家でゆっくり、田舎でのんびり・・・?

私は 今年も帰省します。

我が家では、子どもたちが高校を卒業するくらいまで、
毎年、長崎と宮崎に、車で陸路やフェリーで帰省し、
子どもたちが独立してからのここ数年は、
陸路ではなく飛行機で、
長男夫婦も次男も家族みんなで、
秋頃に帰省し、庭でバーベキューを楽しんでいました。

思い出・・・子どもたちが 小さい頃、
おじいちゃんとサワガニやカブトムシを採りに行って、
保育園の先生にお土産にしたのですが、
先生方は「ありがとう。一緒に育てようね」と言いつつ、
実は、ご迷惑だったかもしれませんが・・・(笑)

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さて、夏の感染症…手足口病、

ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜炎)以外にも、
うちの長男はアトピー性皮膚炎もあり
皮膚が弱かったこともあってか、
水いぼ(伝染性軟属腫)やとびひ(伝染性膿痂疹)にかかっていました。

今回は、「おとなもご注意・・・夏の感染症」についてお話します。

 

1.夏の感染症、どうして流行するの?

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低い気温と乾燥を好む冬の感染症と違って、
夏の感染症のウイルスや細菌たちにとって、
高温多湿が絶好の環境条件のようです。

私たちは、暑さと闘いながら、
「食欲低下」「睡眠不足」「疲れやすい」
などの悪条件の中で過ごし体調を崩しやすいと思います。

つまり、子どもだけでなく、
おとなも気をつけなければ、
夏の感染症にかかってしまいます。

特に、抵抗力・免疫力の低い高齢者は、
重症化することもあります。

家族みんなで気をつけていきたいものです。

 

2.おとなも重症化の恐れ・・

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夏の感染症・・・手足口病、ヘルパンギーナ、
プール熱(咽頭結膜炎)などは、
子どもたちがかかる夏の感染症と捉えられがちですが、
おとなは、夏バテしやすい時期で胃腸の不調に加え、
免疫力が低下していると長引くこともあります。

“夏バテ”にならないように、
私が子どもの頃は、
ひらひらリボンが流れる扇風機で
猛暑をしのいでいました(笑)

冷房が普及した現代では、
気温と湿度の急激な変化により、
自律神経のバランスが崩れ、
全身の倦怠感、思考力低下、
食欲不振、下痢、便秘、
時に、頭痛、発熱、めまいなどを伴います。

そんなおとなは、仕事や家庭のストレスや、
睡眠不足などがあると免疫力の低下につながり
”夏バテ“から”夏風邪“が長引き重症化の原因となります。

 

 

3.夏、家族みんなで元気にすごすために・・

①食事の前や帰宅後には、必ず手洗いをしましょう!

手洗いは基本中の基本です。うがいも併せて行いましょう。

 

②バランスのとれた食生活をしましょう!

暑さで、食欲が落ちる夏は、
それだけで体全体の免疫力が低下します。

良質なタンパク質、免疫を強化するビタミン群、
腸内環境を整える食物繊維や乳酸菌など
バランスの良い食事を摂ることが大切です。

③たっぷりと睡眠をとり、身体を休めましょう。そして、体力づくりも・・・

暑いだけでも体力は消耗します。

そのため、身体をゆっくりと休息させるためには十分な睡眠が必要です。

いつもより気持ち早めに布団に横になる、
寝る前はスマホを見ない、本を読まない、
など身体と共に目にも休息時間を与えるといいと思います。
(自分自身が出来てないですが…汗)

そして、普段からの体力づくりも大切です。

最近の朝のウォーキングをさぼっているので、再開しようかなと思います。

 

④家族の誰かがかかったら、“同じタオル”“同じ食器”を使うのはやめましょう!

夏の感染症は、感染者の咳やくしゃみを吸ったり、
ウイルスや細菌がついたタオルやドアノブに触れたりして、感染が広がります。

家族の誰かがかかったら、
感染を拡大させないために、
食器やタオルの共用はやめるようにしましょう。

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*みんなで、夏の感染症を予防し、楽しい夏にしましょう。

 

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html(国立感染症研究所HP参照)

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榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

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