第12回「鼻ホジホジとインフルエンザ」感染管理に関わるあれこれ

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

第12回 「鼻ホジホジとインフルエンザ」 榮留富美子

榮留富美子さんによる連載コラム第1回「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら 連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら
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桜の開花・・・まだまだ花冷えですが、とても待ち遠しいですね。

さて、先日、電車の中で、ベビーカーに乗った女の子とご両親を見かけました。微笑ましいなぁ・・・と女の子を見てあやしたくなりました。するとその時、女の子が鼻をホジホジし始めて、私はクスっと笑ってしまいました。さらに、笑いたくなるようなママのセリフ。「鼻ほじりをするとパパになるよ」でした。どのような意味が含まれているのか、パパは黙って女の子のベビーカーをゆすっていました。

今回は、1月のピーク時からはずいぶん減少はしてきているインフルエンザですが、鼻ホジホジについて関係があるのかどうかを考えるために「鼻ホジホジとインフルエンザ」についてお話します。

1.国内の直近の1週間(第11週:平成29年3月13~19日)に報告されたインフルエンザについて

定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約55万人となり、前週の推計値(約61万人)よりも減少しています。ピーク時の1月は、200万人でしたから、約4分の1近くまで減少していますが、まだまだインフルエンザへの注意が必要ですね。

インフルエンザ流行マップを見ると、赤い警報の地域もまだまだありますのでご注意ください。

詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照してください。

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2.「人ごみ」・・・

前回のコラムの「人ごみ」

インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等及び集団発生の事例が国内の直近の1週間の第11週に13 9件( 内訳; 保育所3 0、幼稚園6、小学校75、中学校1 9、高校1、医療機関3、社会福祉施設5)報告されました。

教育や医療機関等の場所である「人ごみ」、これらの集団生活をしている大半が春休みに入りましたので、インフルエンザはさらに減少していくと思いますが、油断は禁物です。しっかりと咳エチケットしましょう。

 

3.鼻ホジホジ

さて、先日の電車の中の「鼻ホジホジ」の女の子、ホジホジした指は、周囲のいろんなものを触っていました。

「この指・・・危険!」の文字が私の脳裏を駆け巡ります。この女の子は、ベビーカーに乗っている年齢で動きまわっていませんでしたが、「もしも、この女の子がウイルス感染していたら?」「元気に電車内を動き回る年齢だったら?」想像するだけで恐くなりました。

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ウイルスは、電車のつり革や手すりなど、どこにでも潜んでいます。あちこちを触って、ウイルスがベッタリついた手で「鼻ホジホジ」、自ら体内にウイルスを送り込んでいるようなものではないでしょうか?

花粉症のこの時期、かゆくて鼻を触って、もしもウイルスがその手に付いていたら大変だと思います。

えいどめ12-4そして、大人も「鼻ホジホジの指の危険」・・・電車・バスなど公共交通機関を利用した後、手洗いをしっかり行いましょう。

 

榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

 

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