第7回 「洗ったつもりの手洗い」

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連載コラム 「感染管理に関わるあれこれ」

第7回 「洗ったつもりの手洗い」  榮留富美子

榮留富美子さんによる連載コラム第一回「看護師は感染症にかかりやすい?」はこちら 連載コラム第2回 冬になると感染症が流行する理由」はこちら

 

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私たちの身の回りには、目に見えない細菌やウイルス、カビなどが存在しています。

また、前回のコラムでは、日本トイレ協会によると「大腸菌はトイレットペーパー36枚重ねても通過する」話をしました。

知ってたという方も、知らなかった方も『手洗いの重要性』を再認識してくださったのではないでしょうか?

今回は、指先をただ濡らすだけの「洗ったつもりの手洗い」についてお話します。

 

そこで、皆さんに質問です。

「1回の手洗いにかける時間はどれくらいですか?」

「10秒?」「20秒?」「30秒?」「60秒?」

「どのタイミングで手を洗っていますか?」

帰宅後、調理前、食事前、トイレの後・・・

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1. 「洗ったつもりの手洗い」と「手洗い」

病院や医療施設のトイレの手洗い場には、手洗いポスターが貼られ、手指衛生の指導が徹底しています。

しかし、そのポスターを見てないのでしょうか?

たまに、指先を濡らすことを手洗いと勘違いしている「洗ったつもりの手洗い」の人も見かけます。

そして、「うんちじゃなくて、おしっこだったから大丈夫だよ。」

って威張っている方いませんか?

指先を濡らすだけの「洗ったつもりの手洗い」ではなく、

「石けんと流水で洗うやアルコール手指消毒剤を使用する手洗い」をしっかりと行いましょう。

 

2. 「世界手洗いの日プロジェクト」 日本ユニセフ協会      

「手洗い白書2012」 http://www.unicef.or.jp/osirase/back2012/1210_05.html

「手をあらおう。手をつなごう。」を合言葉の「世界手洗いの日」プロジェクトについてご紹介します。

『手洗い調査隊』として任命された全国の小学校3年生から6年生までの子どもたち108名が、家庭や学校などで、家族や友だちの手洗いの状況を調査した結果です。

①     1回の手洗い時間は、20秒以下「洗ったつもりの手洗い」が52%

②     手洗い時間について、「女性より男性」「おとなよりこども」 40代男性の手洗い不十分

③     手洗い不十分な場所は「親指のまわり」「つめ」「手首」の順

④     石けんを使わない人は23.1%

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3.正しい手洗い

①       正しい手洗い方法として、手のひらや手の甲、爪、指の間、親指のまわり、手首‥30秒以上の手洗いを推奨します。(石けんと流水、アルコール手指消毒剤)

②       食事の前やトイレの後、帰宅時、鼻をかんだり、咳やくしゃみの後などのタイミングも重要です。

③       普段の生活から正しい手洗いをしましょう。

普段からできていないと職場や外出先でも、「洗ったつもりの手洗い」になってしまうと思います。

*     手洗いは、私たちみんなの健康を守るためにとても大切です。 

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榮留 富美子(えいどめ ふみこ) 

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・プロフィール・長崎県大村市出身。2016年3月、陸上自衛隊を定年退職。2016年4月、EIDOME Consulting 開業。自衛隊中央病院高等看護学院卒業後、陸上自衛隊の看護師として、臨床現場、看護教育、部隊カウンセラーとして勤務。特に、感染管理認定看護師取得後は、自衛隊中央病院において専従として感染制御活動に携わる。

現在は、これまで培ってきた知識や技術を活かし、企業とコンサルティング契約、また、日本環境感染学会教育委員としての活動やフィットテスト研究会、感染管理認定看護師課程等において感染管理や労働安全衛生の非常勤講師として活動している。

 

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